2021年冬スタートのテレビドラマの放送がすべて終わった。
寒い冬から雪解けを迎えた春までの、私のひきこもりdaysに彩りを与えてくれたドラマに敬意を表して。
ここでドラマ大賞を各部門ごとに発表していくことにしよう。ながーくなるなるので、ここで紹介したドラマを見てなくてよく分からないわーって方や、そもそも興味がない方はどうぞすっ飛ばしてね。
「嘘ミ的 テレビドラマアカデミー賞発表」!!
👑『最優秀作品賞』
「俺の家の話」TBSテレビ
ほろっと泣いて笑って、幸せな気持ちにさせられて。これぞ令和のホームドラマ。
能にプロレスにHIPHOPにラーメン屋。
兄弟間の確執、遺産相続に親権争い。介護問題に認知症、こどもの発達障害、生と死。
硬軟織り交ぜたテーマを全部突っ込んでるのに軽やかで嘘がなく、そして心に深く刺さる脚本を書くクドカンは、やっぱり天才。
何より私は長瀬智也が演じた観山寿一(&ブリザード寿&スーパー世阿弥マシン)が大好きだー!
死んでしまって、このドラマが終わってしまって、そして長瀬が俳優業を引退してしまって、本当に残念。
だけど長瀬は長州さんが言ったように表舞台に「何回もカムバックすりゃいい」と思う。
そして寿三郎(西田敏行)に「これからは寿一、みんながお前の代わりに、笑ったり泣いたりしていくからな」という台詞を、能の演目「隅田川」の舞台上で言わせた脚本とその時の西田敏行の演技の凄まじさたるや!それこそ人間国宝級だ。
そんな名シーンのあれこれについてはもちろんのこと、「潤沢」の《秘すれば花》のステージのくだらなさや阿部サダヲのセクシーさについてとか、後々まで誰かと語りたくなるような、名ドラマだった。
👑『最優秀主演男優賞』
はもちろん!
👑長瀬智也「俺の家の話・T B S」
その他主演男優賞にノミネートされたのは
👑竹内涼真 「君と世界が終わる日に・日本テレビ」
「天国と地獄」の高橋一生と迷ったけど、体を張ってゾンビと戦い続けた竹内涼真にした。
にしても、このドラマ、ゾンビサバイバル路線でずっと進むのかと思いきや、途中からドロドロの人間vs.人間になって主軸がずれた感じはあった。
でもこういうロールプレイングゲームみたいなドラマのヒーロー役を張れるのは、体もデカくて演技力もある竹内涼真だからこそ。
婚約者役の中条あやみはかわいくて大好きだけど、演技力だけが残念賞。
さらにもうひとり!
👑山田裕貴 「ここは今から倫理です・NHK」
漫画が原作のこのドラマ、作品賞もさしあげたいくらい面白かった。高校の倫理教師・高柳(山田裕貴)が授業を通して生徒たちの抱える問題(ドラッグ、いじめ、自傷行為、深夜徘徊…)や悩みに寄り添い、成長に導くお話。
毎回、高柳先生がピックアップする哲学者のことばにいろいろ考えさせられて。倫理の学びがこんなに人生に深くかかわるなんてこと、高校時代には教えてもらえなかったよ。
ちなみに私が一番気に入った言葉はキルケゴールの「不安は自由のめまいだ」。
👑『最優秀主演女優賞』
👑池脇千鶴「その女、ジルバ・東海テレビ」
大手百貨店をリストラされた40歳の女性・新(あらた)が、平均年齢70歳という高齢ホステスのバー「OLD JACK&ROSE」で働くことで、生きる喜びを謳歌する人生賛歌の物語。
どんどん自信をつけてキレイになっていく新を演じた池脇千鶴の繊細な演技には安心感があり、脇を固めるベテラン女優勢(草笛光子ママが最高にきれい!)はさすがの一言。
「OLD JACK&ROSE」みたいなバーが本当にあるなら飲みにいきたい。
👑『最優秀助演男優賞』
👑神木隆之介「おじさまと猫 テレビ東京」猫のふくまるの声。
このドラマは妻を亡くし傷心の天才ピアニスト神田(草刈正雄さま)が猫のふくまるとの暮らしで生きる力を取り戻してゆくまでを描いた、心温まるストーリー。
30分の短いドラマだったが、いじらしい猫のふくまるのセリフや動きと、草刈正雄さまとの触れ合いは私の毎週の癒しだった。
👑『最優秀助演女優賞』
👑江口のりこ「俺の家の話・その女ジルバ」
江口のりこ、「半沢直樹」での白井大臣も良かったけど今期の二作でもまた違う役どころで、いずれにしても女の嫌な部分とか悲しい部分を曝け出すのが本当にうまい女優さんだ。
春ドラマでは「ソロ活女子のススメ」で主役だし「ドラゴン桜」にも理事長役で出るみたい。大好きな女優。
👑『ドラマ音楽賞』
👑 OKAMOTO’S「Young Japanese」
(ドラマ25「直ちゃんは小学三年生」オープニング曲)
ドラマのタイトル曲やエンディング曲から知ったアーティストやそこから新しい音楽を知ることも多い。
大の大人が小学3年生の世界を演じ切ったドラマ「直ちゃんは小学3年生」は面白かったし、OKAMOTO’Sみたいなこんなストレートなロックを聴くと夏のフェスが懐かしくなる。
開催されるなら今年は行きたい!
以上、2021年冬ドラマについての話は終わり。
4月から始まるドラマはKING(松坂桃李)が2本も主演で出るし、ここ数年で一番といっていいくらい粒揃い。
とりあえずこの2本だけでも、そうとうヤバそうだ。
ああ、録画観るのに忙しくなりそう!