風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

展覧会

鳥獣戯画 京都高山寺展

甲・乙・丙・丁の4巻、全長44m以上に及ぶ長い長い絵巻物、国宝・鳥獣戯画。それと一緒に高山寺開祖・明恵上人にまつわる文化財を120点近く見ることができる展覧会が、北海道近代美術館で始まった。 3年前のコロナ禍に同展覧会が東京国立博物館で開かれたが、…

水木しげるの妖怪 百鬼夜行展

芸術の森美術館で開催中の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 〜お化けたちはこうして生まれた〜」へ行ってきた。 水木しげるさんの妖怪絵は、アニメの「ゲゲゲの鬼太郎」のようにデフォルメされたものではなく、漫画の原画が見てみたかった。それが叶った今回の…

day trip Tokyo →宇野亞喜良展

イラストレーター、グラフィックデザイナーとして90歳を超えても元気にご活躍中の、私の大好きなおじさま、宇野亞喜良さん。 初期から最新作までを網羅した過去最大規模の展覧会が東京オペラシティアートギャラリーで開かれると知った時から、行けるタイミン…

とある雪のまちのアート

大通公園の雪まつり会場の端っこで札幌国際芸術祭の野外作品が展示されていると知ったので、買い物帰りの夕方に見に行ってみたら。 想像以上に夢の空間になっていて心が躍った! オーストラリアのENESSというアーティストの「Airship orchestra」という作品…

絵本とわたし展 vol.8

11月7日から札幌資料館で6日間に渡って開催された「絵本とわたし展vol.8」。 落ち葉とともに街がグラデーションを伴って美しく輝く季節に、資料館で穏やかに過ごした日々をありがたく思い返しています。 今年もこのクラシックな洋館にたくさんの方が足を運ん…

「お」から広がる想像の世界

JAGDA(日本グラフィックデザイン協会)北海道ブロックによる、毎年開催されているポスターデザイン展を観に行った。 会場は大丸藤井セントラル7階スカイホール。 グラフィック作品には映画と同じで「今」の時代の空気が取り込まれていると思う。だからたく…

ギャラリーカモカモ

会社員時代、同僚である友人Sちゃんに誘ってもらい ある金工教室に通っていたことがあります。 札幌でも有名な金工作家、鴨下蓉子先生が主宰する金工教室です。その方と、同じく金工作家である息子さんが現在新しく営まれているギャラリーで、現在の生徒さん…

日常的な空想 Day trip Tokyo

5月の末、日帰りで東京へ。 懐かしき雑貨店「魔女卵」で買ったあちゃちゅむの「いつでも眠たい人」の顔が刺繍された靴下を素足にはいて。それでも全く寒くないくらい、東京の街はもう初夏の気温でした。 昼に東京駅に着いたので、八重洲地下街にある南インド…

5月になると彼女は

暖かくなったら行きたいと洞爺湖のこの景色を思い浮かべながら冬を過ごしていました。 ゴールデンウィークのある晴れた日、ついに!! ここにまた来ることができました。 日本中、今年は桜の開花が早く、札幌ではとうに葉桜になっていたのに洞爺の桜は満開で…

まいた・種

「カエル展」の準備をしていた2月、知り合いの雑貨店店主のInstagramの投稿を見て「これは観に行かないといけないやつだ」とピンと来て駆けつけた展覧会がありました。2023.2.25-3.5 ギャラリー創にて開催された 小林重予 日記画+展 final 「まいた・種」 …

永遠の「kawaii」

美術を鑑賞というよりは遊びに行く感覚で、北海道立近代美術館で開催中の「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」に妹と一緒に行ってきた。 昭和、平成、令和。多くの女の子たちが通ってきたサンリオ道。私も小学生の頃、サンリオショップでときめきの…

岸辺露伴展とガンニバル

NHKで放送されたドラマ「岸辺露伴は動かない」は、役者、脚本、音楽、映像すべてに美学が感じられる素敵なドラマだった。原作の漫画とはまた違う良さがあり、高橋一生が演じる露伴は美しかった。 この放送を記念して開かれた展覧会「岸辺露伴は動かない展」…

東京・大竹伸朗展 

2022.11.11(金)〜12(土) 《宇和島駅》1997年 金曜21:00便〜土曜21:00便の飛行機使用という短い滞在ではあったけれど、約1年ぶりに東京へ行ってきました。 目的はミナの2023春夏コレクションの予約展示会と、東京国立近代美術館で開催されている「大竹伸…

絵本とわたし展 vol.7 ①

11/6から11まで6日間にわたって開催された「絵本とわたし展vol.7」。 今年は札幌の歴史的建造物である札幌市資料館で開催されました。 ああ、なんて美しい眺めでしょう。 「憧れの資料館で展覧会ができるなんて」とギャラリー当番の日はウキウキでした! 入…

青森・りんごの旅①「つづく」

今年の秋のひとり旅は、中学校の修学旅行以来の青森へ!千歳空港から青森空港までの飛行機は乗ったと思ったら着陸した。その間たったの35分。 上空から海を見ている時「泳いでも来れるのではないか?」と思ってしまうほど近かった。 空港から歩いて1分のレン…

きっと風になって空を泳いでる

8月も終わろうという頃、闘病中だった叔父がこの世を去りました。 母と弟である叔父はとても仲が良く、叔父が大学院生だった頃、私の家で一緒に住んでいたこともありました。幼かった私や妹と自然の中でたくさん遊んでくれ、また人生で大事なことを教えてく…

墓には花束、暑さには梅を

先日、母と妹を車に乗せて、道が混まないうちに早めに父と祖父母のお墓参りをしてきました。 今年はこんな花束を持って。 盆や彼岸にお花屋さんに並ぶ「いかにも仏壇・墓用」のけばけばしい花束があまり好きではなくて、ここ数年は花を自分で選びそれらしい…

パッチワークの丘へ

先月のこと。旭川〜美瑛のコースで車を運転し、ひとり旅をしてきた。 泊まった旭川のホテルは一人で過ごすにはもったいないくらい広くて快適だった。まだまだ観光客が戻ってきていないからか、部屋をアップグレードしてくれたのだ。 カゴが好きすぎて、今回…

LOVE TOYA

日曜日。よし、よく晴れてる!前日にヨガでちょっと無理してギックリ腰気味ではあったけど、この日が最終日の展覧会を見るために、洞爺湖まで車でひとっ走りしてきた。 吉田卓矢《いきものたちが宿る帆布(キャンバス)》。 吉田さんは蘭越町にアトリエを構…

バンクシー展 天才か反逆者か

イギリスの覆面アーティスト、バンクシーの展覧会「天才か反逆者か」を観にいってきた。 ステンシルを使ったバンクシーのストリートアートが世界の街角に突如現れてニュースになるのを見聞きしたことはあるが、作品をこうしてひとまとめに観られる機会はなか…

へそまがり日本美術

またまたまたまた! 北海道に緊急事態宣言が敷かれることになり、美術館が閉鎖されたら見られなくなると思って急ぎ出かけてきた。 『へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで』。 中世の水墨画から現代のヘタウマ漫画まで、日本人の「へそまがりな感性」が…

海を渡る蝶々

ここはときどき作品の写真撮影をするために訪れる 自然あふれる知事公館の森の入り口。 ここに小さな美術館『三岸好太郎美術館』がある。 先日、ここで開催されている企画展『三岸好太郎・節子展』を観に出かけてきた。 私が三岸好太郎の絵画と初めて出会っ…

旅する山子②札幌編

今年もゴールデンウィークは近場でぷらぷらするのみだった。 奈良美智写真展「Though no one may notice,the world knows all that you have seen.」 の札幌編を見たくて、化粧品を買いにデパートに出かけたついでにそこから一番近いお店を覗くことに。 雑貨…

自由な息吹展とイカの生態について

見ようと思う映画や展覧会はスタートと同時に出かけるようにしなければ、「あれ?もう終わってた?」となることが多い。 どこかのカフェで手に取ったこのフライヤー、ひとめでこの色づかいに惹かれた。 で、吉田卓矢さんの絵の展覧会「自由な息吹」展を観に…