風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

映画

わたしは最悪。

《わたしは最悪。》という変わったタイトルの映画を観てきた。英語のタイトルはTHE WORST PERSON IN THE WORLD この邦題、賛否両論あるみたいだけど私は好き。映画を見終わったあとにこの邦題の意味が決して悪い意味ではなく、逆説的な意味を持っていると感…

歌声、赤髪

原作・原泰久「キングダム」週刊ヤングジャンプ連載/東宝・ソニー・ピクチャーズ配給 少年マンガやアニメの面白さを教えてくれたのは息子だ。もしも私の子どもが女の子だったら知らずにいた世界だったかもしれない。 先日、パート1の上映から3年の時を経てや…

ベイビー・ブローカー

あまり客足が伸びていないと見えてあっという間に上映回数が減らされてしまった。 是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』。 韓国の大スターたちを是枝さんの脚本で撮るとどうなるの?と興味津々だった映画を、観に行くことができた。 孤児院の赤ちゃんポ…

忘れた頃に阿部サダヲ

だいぶ前になるけれど、13年ぶりに監督業に復活したレオス・カラックスの「アネット」を映画館で観た。 人気スタンダップ・コメディアン(アダム・ドライバー)とオペラ歌手(マリオン・コティヤール)。その二人の間に生まれた娘アネットの波瀾万丈な人生を…

流浪の月

流浪の月・凪良ゆう 《親の無償の愛で保護されるべき子供時代に、それぞれの家庭で深く傷ついてきた大学生の文(ふみ)と小学生の更紗は、雨が降る公園のベンチで運命的な出会いをする。世話になっている叔母の家にはある事情があって帰りたくない更紗。そん…

ベルファスト

今年のアカデミー賞で脚本賞を獲ったケネス・ブラナーの自伝的映画「ベルファスト」を鑑賞してきた。 北アイルランドの首都ベルファストを舞台に、9歳の少年バディを取り巻く日常と異教徒同士の宗闘争に翻弄される人々の物語だ。 信じてる宗教が違うからとい…

余命10年

「余命10年」。 あまりにも直球なこのタイトルを見た時「また恋人が不治の病で死ぬ系の映画か〜」と思った。 なのになぜ観に行ったのかというと、それは映画「新聞記者」やドラマ「アバランチ」(演出)などの藤井道人さんが監督だったからだ。 そして脚本は…

Coda あいのうた

偉大な師との出会いで思春期の子どもの進路が大きく変わる時がある。 映画の中とはいえ、そんな美しい瞬間に立ち会ったとき、魂が震えるのを止められなかった。 監督・脚本シアン・ヘダー「Coda あいのうた」。 歌が好きでその才能を開花させた17歳の少女ル…

ドライブ・マイ・カー

海外の映画祭でも注目を集めている濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」。 自分はどう感じるか知りたくなって特別上映会をやっていたシネコンのレイトショーで「ドライブ・マイ・カー」を観た。 妻を亡くした男(西島秀俊)の話ということしか知らず、実…

HOUSE OF GUCCI

1月に観た「HOUSE OF GUCCI」は、ひとりの悪女によって狂わされたGUCCI創業者ファミリーの栄枯盛衰の物語であった。 リドリー・スコット監督と豪華俳優陣の競演による《世界仰天ニュース・ゴージャス版》といえば良いだろうか。 日本で言えば経営を巡って親…

GUNDA

そんなに大したことをしていないんだけど、何だか気忙しい年の瀬。 家事の合間に時間を作って、今年最後になる映画を観にシアターキノへ行ってきた。 ラストの作品はヴィクトル・コサフスキー監督のドキュメンタリー映画「GUNDA」。 映画は全編モノクロ、ナ…

マルジェラが語るマルタン・マルジェラ

ライナー・ホルツェマー監督ドキュメンタリー映画「マルジェラが語るマルタン・マルジェラ」をおしゃれな友人のお誘いを受けて観てきた。 マルタン・マルジェラは、1988年にブランドをスタートさせ2008年のコレクションを最後に突然引退した伝説のデザイナー…

007 NO TIME TO DIE

公開まで1年以上も待った「007 No time to die」。 ボンドとのrendez-vousはやっぱりレイトショーで。 車中のBGMを「ジェームズ・ボンドのテーマ」にして、映画館に意気揚々と向かった私。 前作では007を卒業し、ジャマイカで静かに暮らしていたボンド。CIA…

CUBE

突然四角い部屋人閉じ込められた、年代も職業も違う男女6人。何とか脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射など殺人トラップが次々と襲う。 先日、映画「CUBE」をレイトショーで観てきた。 1988年に公開されたカナダオリジナル…

空白

今年は邦画が当たり年だ〜。 吉田恵輔監督の「空白」が非常に良かった〜。 このポスターを見ると、てっきり古田新太が激昂して桃李くんが謝り続けるバイオレンスものだと思っていた。違った。 悲哀に満ちた重厚なヒューマンドラマだった。 万引き逃亡の果て…

オールド

この映画のポスターを見たとき、一瞬ギョッとした。 すらっと伸びた美しい脚。もう片方は骨になってる! M・ナイト・シャマラン監督の「オールド」。 一見通好みの映画に思えるが「シックス・センス」で大ヒットを飛ばした監督の作品だ。 舞台は南の島のプラ…

孤狼の血 LEVEL2

この夏いちばん熱い映画になるであろう、白石和彌監督作品「孤狼の血LEVEL2」は ヤクザvs.警察の抗争を描いたバイオレンスムービー。 役所広司、松坂桃李主演で人気を博した前作から3年経っての、待望の新作だ。 先日、舞台挨拶つき完成披露映画祭、題して《…

竜とそばかすの姫

細田守監督の新作映画『竜とそばかすの姫』を ムビ友(息子)と一緒にレイトショーで観てきた。 ひとりで夜に映画を観に行くのは別に怖くはないけど、 息子がいれば屈強なボディーガードを連れている気分だ。 この映画、映画館で予告編を見た時から好きな予…

いのちの停車場

北海道にまた緊急事態宣言が敷かれてしまった。それにより美術館が閉鎖され残念だが、なぜか映画館はやってくれている。 だいたい、もともと喋らずに済み、北海道はほとんど密にもならずに過ごせる文化施設を閉じるなんて何ということだ!と思う。もちろんそ…

ノマドランド

先日、クロエ・ジャオ監督作品「ノマドランド」を観てきた。 Nomadとは《遊牧民》の意味であるとともに、アメリカでは《定住地を持たず季節労働の職を転々としながら生活する者》を指すという。 この映画はそんなノマドたちの日々をドキュメンタリータッチで…

ミナリ

金曜の夜は「レイトショーで映画鑑賞」がここ最近のお楽しみだ。 先週は韓国系移民二世、リー・アイザック・チョン監督作品「ミナリ」を観た。 内容について知っていたのは〈韓国人ファミリーがアメリカンドリームを掴むために奮闘する物語〉という情報と、…

あの頃。

映画「あの頃。」。 なんせキャッチコピーが《“ハロプロ”に魅せられた仲間たちの笑いと涙の日々を描いた青春エンターテイメント。》だ。 正直あまりそそられなかった。松坂桃李や仲野太賀が出ていなければ観ることはなかっただろう。 そんなわけで、映画はそ…

すばらしき世界

西川美和監督の新作『すばらしき世界』を観て来た。 三上(役所広司)は人を殺して刑務所に13年いた元ヤクザ。 物語は出所後の社会で懸命に生きていこうとする三上と彼をとりまく愛すべき隣人たちとの日々を描いたお話だ。 一度人生のレールを外れた男が、す…

ヤクザと家族 The Family

日本のヤクザ映画というとまず高倉健の「網走番外地」や菅原文太の「仁義なき闘い」シリーズを思い浮かべる。北野武監督の「アウトレイジ」シリーズも記憶に新しいヤクザ映画といえるが、東映のヤクザ映画と比べると、流れる血の量と残虐さが格段に違うので…

花束みたいな恋をした

金曜日のレイトショーで映画『花束みたいな恋をした』を観た。 「坂元裕二が脚本を書いた20代男女のラブストーリー」と聞いただけで、どんなだろうとわくわく期待したが きっと後々まで思い出すたび胸がキュッと痛むような とても美しい映画だった。 映画で…