風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

銀座のモーニング 東京日記②

 

 

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宿泊したホテルは銀座松屋の裏手という華やかな場所にありながら、アンティークショップや瀟酒なレストランの名店が並び、パリの街角のような雰囲気があった。

 

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買い物をしなくてもレストランで食事をしなくても、

歩いているだけで豊かな気持ちになれる銀座は、やはりいつまでも特別な街。

 

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おはよう、銀座の朝。

誰にも会う予定はないし今回の一泊旅行、荷物は最小限。洋服は昨日と同じで下着とタイツだけ替えた。

シルバーのウィングチップシューズはイタリア製。メンズシューズの伝統的な製法で作られている為かガッシリしてるのに軽くて歩きやすいし、どんなファッションにも合う、秋冬の旅の良き相棒。 


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夏にできたばかりのホテルだから当たり前だけど、部屋もリネン類も新しい匂いしかしないから気分が良く、

廊下に出ればかわいいレディースラウンジまであって、

どこにも文句のつけようがなかった。

 

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『KO KO HOTEL 銀座一丁目』は再訪したいホテルのリストに仲間入りした。


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しかし私としたことが、朝ごはんの選択に失敗してしまう。

当初の予定では、ホテルそばのマロニエ通りにある老舗の喫茶店で赤いベロアの椅子に座ってモーニングセットを食べる予定だった。

が、おじさまでいっぱいで、ものすごく密な雰囲気だったので、何となく今はやめとこうと扉を閉めた。

しばし考えていたら、その隣にあった海外のデリカテッセンみたいなデザインのカフェのショーケースに目が留まった。

カリッと焼けた大きなクロワッサンサンドがとっても美味しそうに見えたのだ。

そうだ、「あれとコーヒーでサクッと済ませるのもいいな」と店に入り、オーダーをしようと値札を見てギョッとした。

クロワッサン一個が、老舗喫茶店のモーニングセット一人前分の値段だったから。

「やっちまったな…あ、でもコーヒーは産地と抽出方法まで選べるのか。」

どうせなら特別な一杯をいただくことにした。

コーヒー豆は、妹が学生時代にホームステイしていたことで縁を感じている『Zambia』をオーダーしてみた。

レジの数字を見て更に驚いた。一杯なんと1000円であった。

終わった…。

 

ちょっとしたフレンチのランチみたいな値段になった『オリジナルモーニングセット』を2階で受け取って、くらくらしながら食べた。

もちろん美味しかったけど、お値段以上かというと疑問が湧いてきた。

しかも食べているうちにここがスターバックスの高級店だという事実が判明し、ますます「やっちまった感」に苛まれ、声を出しそうになった。

旅先の貴重な一食を、よりによってスタバで…。

 

東京のラグジュアリーな街には、時々こういうお店があるから、注意が必要だ。