他にあまり理解者がいない趣味の話から子育ての面白話まで
会えば時間があっという間に過ぎていく気の合う間柄のNさん。
彼女とおしゃれなカフェにて待ち合わせ。
札幌の東区にある古いビルのフロア丸ごとがカフェスペース。
とにかく広く、幼児なら鬼ごっこができるくらいだ。
ソーシャルディスタンスどころか、他にお客さんがいなかったので、ディスタンスしかなかった!
白い空間に置かれたオブジェや調度品はぜんぶ古いものと見えて、いい味を出しているのがひとめで分かる。
私が一番気に入ったのがこの白い身長計。
小学校で使われていたものかな。
生地や本を整理するのに欲しいと思った、大きな木の棚。
このお店では飾るものは最小限に抑えられているが、
ここが自宅であれやこれや飾ってもいいのなら
楽しいだろうなと想像した。
食べ物も気取り過ぎず、お洒落なお袋の味といったちょうどいいメニューが揃っていた。
私は鶏そうめんと、おにぎりのセットを。
そうめんをたべ終えたあと、スープにおにぎりを入れて「おじや」風にして〆ることができる、という所に惹かれて。
たとえ簡単な物でも、誰かが作ってくれるごはんは何て美味しいのだろう。
デザートも食べるに決まってる。
シンプルなクレープにレモンバタークリームつき。
想像していたより量も気前よくたっぷりとあった。クレープ生地は香ばしくもちもちとしていて、いつか夢に出てきそうなくらい美味しかった。
そしてこの日は嬉しい絵本のプレゼントを頂いた。それは思わず息を呑んでしまうほど、絵もお話も素敵な本。
詩集をめくるように楽しむ日があったり、パッと開いたページを気ままに読む日もあったり。
好きな付き合い方ができそうな本だ。
自宅だけでなく旅先やひとりで訪れるカフェにも持参して、大切に読み続けていきたい。
もったいぶっている訳ではないが、中身はいつか丁寧にご紹介したいと思う。
カフェの裏に、楽しいお宅があったので思わずそっと写真を撮ってしまった。
家の周りにドラえもんやアンパンマンやドキンちゃんなどのオリジナリティ溢れる手作りの看板が飾られているのだ。
どんな家族が住んでいるんだろう。
海外ブランドの家具が並んでいるんだろうな〜と思わせる高級邸宅にはもちろん憧れる。しかし、たとえ少々ダサくてもこんな手作りの温かい飾りものがある愉快なお宅の方に、私は惹かれてしまう。