風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

風景をまとう 東京trip ③

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一泊とはいえ毎度楽しいホテル選び。

今回は銀座の「相鉄フレッサイン」にした。決め手は朝ごはん。ホテル内にあるしゃぶしゃぶ料理店で豚しゃぶ定食が食べられるのだ!

「え?朝からこの量?」と思われるかもしれないが、ふつふつ沸くお湯にくぐらせることで、お肉も野菜も優しく次々とお腹に収まるのであった。孤独のグルメの五郎さん風に言うと「朝しゃぶ、アリ。」である。

美味しかったー!ごはんまで全部平らげて、大満足。つぎもここに泊まろうかな。


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本日のスタイルは、ゆったりとしたワンピースと歩きやすいシルバーのウイングチップシューズ。
モーリーと名付けられたもこもこポシェットにはiPhoneを入れて。(方向音痴なのですぐ調べられるように)


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ホテルの近くに資生堂パーラーがあったので、ショーウィンドウに飾られた中條さんの作ったお菓子のパッケージを眺める。

ああ、これからパーラーのお菓子のデザインは誰がやるのだろう。


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ついでに寄ったビルすぐ下の資生堂ギャラリーで観た新進アーティストの作品展が面白かった。

「仮想の嘘か l  かそうのうそか」菅 実花

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《ステイ パラダイス》

アーティスト本人と本人を型どったクローン人形を写真に収めた作品。ご本人のドールっぽさも相まってどちらが本物なのか全く見分けがつかなかった。

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《分身万華鏡》

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《パラダイスシフト》

写真、映像、インスタレーション。趣向の違う作品を全て見て回ることで作り上げられた不思議な「仮想世界」。

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次は青山へ。

札幌では手に入る色や柄が限られるリボンを買いたくて、スパイラルマーケットへ。

するとここでもSPREADというユニットの、「色」をテーマにした展覧会が開かれていた。


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「コロナで沈んでいる自分たちと世界に、色で喜びを生み出したい!」がテーマの、生命力溢れる展示だ。

 

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「明日は何色の服を着よう?」

「そして次はどんな色合わせで作品作りをしよう?」

やっぱり明るい色はいいなぁ。

自由に散りばめられた色たちが踊っているみたいに見えた。


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スパイラルを出たら喉が渇いてお茶をしたくなったので、たまには洒落たカフェにでも入るかと、CAFE SHOZO の北青山店に行ってみた。


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私はできれば一年中、寒くても光が射すテラスでお茶を飲みたいので、道路に面した狭い席を迷わず選んだ。

表面カリッと焼きたてのスコーン、深煎りのコーヒーがおいしく、秋の柔らかい日差しの下でたっぷり光合成をした。

焼き菓子はお取り寄せもできるみたいだし、黒磯の本店にもいつか行ってみたい。

 

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帰る時間は近づいてくるが、まだまだ歩く。

次は代官山。2022年春夏のコレクションを見せてもらいにミナのショップへ。

次のシーズンのタイトルは「風景をまとう」だった。歩くと風を孕んで気持ちよさそうな、生地をたっぷりと使った軽やかな洋服が私を待っていた。

赤い小さなベリーの実が並んだ白いパンツ、身頃に小さなお花がずらっと刺繍されたミント色のコットンワンピース、嘴に木の実を挟んだ鳥が刺繍されたチュールのブラウス…。

どの洋服も素敵すぎてクラクラしたが、来季のために私が選んだのは、レモンが総刺繍されたビタミンカラーのフレアスリーブドレス。自分で言うのも何だけど、これが抜群に似合ったのだ。


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代官山の町では「猿楽祭」が開かれていて、オーガニック野菜のマーケットが出店していたり子どものためのヨーヨーつりや的当てなどのゲームのテントがあった。

人の間を縫ってバグパイプの楽団が練り歩いていたりで、たいそう賑やかだった。


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代官山は大好きな町なので、かなり抜け道や小道を熟知している方だ。


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でも、目印にしていたお店が無くなっていて、道に迷いそうにもなった。


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そんな中、変わらずに存在していてくれるお店のありがたさよ。ハリウッドランチマーケットが経営する「ボンベイ・バザール」で早めの夕飯を食べることにした。

ここ、アメリカの田舎のダイナーみたいな内装と、秘密基地のように地下に潜っていくところが好きなのだ。


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オーガニックビールで乾杯。

そして美味しいココナッツカレーを食べながら、一泊二日30,000歩の旅を振り返りつつ、時間まで過ごした。

 

(おしまい)