1月に観た「HOUSE OF GUCCI」は、ひとりの悪女によって狂わされたGUCCI創業者ファミリーの栄枯盛衰の物語であった。
リドリー・スコット監督と豪華俳優陣の競演による《世界仰天ニュース・ゴージャス版》といえば良いだろうか。
日本で言えば経営を巡って親子が骨肉の争いを繰り広げワイドショーネタになった“大塚家具“を思い出させたが、GUCCIのお家騒動はスケールが違った。
なんせ、主役がレディ・ガガ様だもの。
堅物の御曹司・マウリッオをの心をコケティッシュな魅力で射止めた若き日のパトリツィアから、まるで初代・板尾の嫁のような体型になってGUCCI社を乗っ取り、転落していくまでを演じたガガの変幻自在ぶりとビッチぶりがお見事であった。
さすが世界一のエンターティナー。
個人的には、ゴッドファーザーになり切れなかったアルノ・グッチ役のアルパチーノの、
イタリア富豪らしい「アゲアゲ時代からの落ちぶれた姿」も、枯れたおじ好きとしてはたまらなかった。
80's〜90'sの懐かしのヒット曲の連続に何度も歌いそうになるし、正統派オペラを挟み込むところも含めて、全編通して音楽が最高だった。
もちろん、オールヴィンテージのGUCCIで決めた役者たちのファッションも!!