昨日は、45回目の「日本アカデミー賞」の授賞式をテレビの前で(かぶりつきで)見た。
レッドカーペットを歩く華やかな映画スターたちの姿は、この暗い世の中において、大袈裟でも何でもなく日本の宝で、勇気をくれる光のような存在だと思う。
そして一映画ファンとして偉そうな発言をさせて頂くと、ここ2.3年の全体の選考結果は、だいぶ配給会社やテレビ局などへの忖度なしに行われてるような印象がある。
グランプリを受賞した作品だけみても、今年は「ドライブ・マイ・カー」。去年は「ミッドナイトスワン」でその前の年は「新聞記者」だ。
今年の助演男優賞は、「孤狼の血 level 2」の恐怖の上林組長を演じた鈴木亮平さんの手に。
壇上に並ぶ他の役者たちも、テレビや映画で何作品も観てきている大好きな人たちばかりで嬉しくなった。
主演男優賞にノミネートされたメンバーも、誰にあげても文句なしの名優ばかり。
大賞は「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊さんだったが、個人的には「すばらしき世界」の役所広司さんが本当に魅力的な役柄と演技だったので獲って欲しかったな。
でも2021年は「ドライブ・マイ・カー」が海外の映画祭でも賞を獲りまくっているのだから、その流れは仕方ない。
主演男優賞に揃ってノミネートされたトップコートブラザース。
正統派タキシードスーツの桃李くんは、もしかして去年と同じものを着てる?と思うくらい「普通」でそこが素敵だし、菅田くんはさすが常識を覆すお洒落異端児なコーディネートだった。
他にも、俳優たちが壇上で受賞コメントに社会情勢を気遣う言葉を含めたり、役所広司さんが衣裳にウクライナへの気持ちを込めたアイテムを忍ばせていたり。映画人がこうしてメッセージを発するのは素晴らしい事だと思う!
女優陣では「花束みたいな恋をした」で有村架純さんが主演女優賞を受賞。この作品が大好きだから思わず拍手。
そして助演女優賞に輝いた清原果那ちゃんがスピーチする凛として真摯な姿も、自信と感謝の心が溢れていてとても美しかった。
毎年のことながら、テレビ画面いっぱいに映し出される女優たちの姿が、この世の人とは思えないほど神々しくて、うっとり。
そして最後に「話題賞」を受賞した菅田くんのプレゼンターとしてこの人が登場。ステージにスン…と佇んでいたのに爆笑した。
え?整くん…!「いや、銀さんが新八のためにコスプレしてるの?」って、そのサービス精神に感動した。