風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

LOVE TOYA

日曜日。よし、よく晴れてる!前日にヨガでちょっと無理してギックリ腰気味ではあったけど、この日が最終日の展覧会を見るために、洞爺湖まで車でひとっ走りしてきた。

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吉田卓矢《いきものたちが宿る帆布(キャンバス)》。

吉田さんは蘭越町にアトリエを構え、創作活動をされているアーティスト。去年札幌の庭ギャラリーでの展覧会で絵を見て好きになり、作品を追いかけていきたいと思っている人だ。

今回、洞爺村での展示は2箇所に分かれていて、まずは一つ目の展示場、雑貨店のtoitaさんへ。

ここで買い物をしながら小さな絵を見たあと、もうひとつの会場となっていた「洞爺村芸術館」を訪ねた。

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目の前が洞爺湖という、素晴らしく長めの良い美術館。

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なんだか夢のように平和な場所だった。

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中は古い小学校のような素敵な趣きがあり、ちょっと美唄のアルテピアッツアに似てるかなぁと感じた。


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入り口に展示されていた絵、この2人はヨガをしているのかな。
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線ものびやかで大らかで。描かれる世界は温かくハッピーな理想郷だ。
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この絵の迫力や色の美しさは写真ではとうてい伝えきれないかも。地球上のどこかにこんな楽園があるのだろうか?


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かわいい布でパッチワークされたカーテンがかけられた劇場風の演出が施された作品も。f:id:usotomishin:20220606224453j:image

廊下から中を覗けるこんな仕掛けもあった。

絵も建物もオブジェも、ぜんぶひっくるめて吉田さんの作品となっていた。
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お父さんに手を引かれた子どもが絵を真剣に見ていたり、また違う子どもは床に寝そべって絵を見ていたり。何だかほのぼのとしていて、窓からは湖からの風が優しく吹いてきて。

無理して来てほんとうに良かった…


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芸術館すぐそばにあるパン屋のラムヤート前には、彫刻家である奥さまの作品も置かれていた。わりと無造作に。え?いいの?いや、そんな大らかさが洞爺村のよいところ。

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湖のすぐ前のベンチに腰掛けて、お昼ごはんを食べた。

水の駅に新しくできた食堂で作ってもらったオムライス。地元の野菜と卵が使われていてすごく美味しかった。

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水辺では金髪の小さな男の子がフルチンできゃーきゃー言いながら何往復も走っていた。

こんな気持ちのいい景色を見たら、そりゃ裸で走りたくもなるだろう。


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お土産に食の雑貨店「toita」の軒先で、生産者さん自らが販売されていた豊浦町のいちごを買った。「けんたろう」という、道外にはほとんど流通していない北海道産の品種だそうな。

それとラムヤートで買ったひまわりの種のパンや、チョコレートパンも一緒に車に乗せて。帰り道は家に着くまでずーっと甘いいちごの香りとパンの天然酵母の香りが充満していた。

車の中に美味しい食べ物があるっていうだけで、幸せな気持ちになるもの。(そしてこういう時、いま遭難してもしばらくは生きていける、と必ず思ってしまう)

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toitaでは、いちごの他に前から気になっていたEbi-Oilも買った。干しエビ、アミ、唐辛子、レモングラスなどが入った見るからにヤバそうなオイル。

豆腐にかけるのはまぁ当たり前として、帆立とアスパラのクリームパスタに和えて食べたらすごかった!