風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

5月になると彼女は

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暖かくなったら行きたいと洞爺湖のこの景色を思い浮かべながら冬を過ごしていました。

ゴールデンウィークのある晴れた日、ついに!!

ここにまた来ることができました。
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日本中、今年は桜の開花が早く、札幌ではとうに葉桜になっていたのに洞爺の桜は満開で。

湖から吹いてくる少し冷たい風も心地よく、信じられないくらい爽快な気分の湖畔。写真から伝わるでしょうか?

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映画のロケ地として使われそうな良い佇まいのお店、Cafe cohumでまずはお昼ごはん。

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コロナの終焉を祝ってコロナビール。(残念、ドライバーの私はりんごジュース)

ゴールデンウイークあたりから、なんとなく日本の空気がふわっと軽くなったような気がします。

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今回、洞爺に来たかったのはここを訪れたかったからなのです。

新しく出来たギャラリー、tou; (トゥ)f:id:usotomishin:20230519000229j:image

記念すべき最初の催しはなんと、敢えて言う。

 「世界の奈良美智」さんの展覧会。

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《Across the skate-border》

ボードは非売品。アートとしてのスケートボードだそうです。

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奈良さんの絵は一見かわいいけれど、ホンモノを目の前で見るとすごく迫力とパワーがあって、吸い込まれそうになります。
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村の人たちの手により、古い一軒家を作り替えた手作りの温かいギャラリー。

奈良さんの作品があまりにさりげなく北海道の小さな村に存在していることに震えを覚えました。

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もうひとつ。新しくオープンしたばかりの本屋さんへ。

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ライターで編集者でカメラマンの森田さんという女性が開いた、たまたま書店

幼い子の手描きの看板、元は理容室だった築100年の建物。

ストーリー出来過ぎでしょう…!


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入り口にアートな装花。

「ここをくぐって中に入るのかぁ!」とワクワクし過ぎて、潜り戸に思い切り頭をぶつけました。


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セレクトされる販売用の本はその時々で違い、奈良さんが置いていった(!)古本もあって、閲覧のみ自由にできるとのこと。

「その時にたまたま出会いを感じる本があったら買ってくださいね」というのも面白い。

私は、前から洞爺村で直接手にしたいと思っていた「summer records」という本を購入しました。

奈良美智さんが洞爺のパン屋さん・ラムヤートに滞在し、子どもたちと一緒に絵を描いた、2020年の夏の記録をまとめた本です。

カメラ・執筆・編集は「たまたま書店」の森田さん。発行所はとうや子プレス。

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それにしても、洞爺は湖畔ばかりではなく、路地裏にも懐かしくて気持ちの良い風が吹いているのでした。

また、この村を思いながら、次に行ける機会を楽しみに過ごします。