《京都一泊ひとり旅雑記》
夏は始まったばかりだけど、モード界は秋の新作の発表に忙しい季節。私もminäの秋冬予約会「光り輝く深い森」に参加するべく、今回は東京・代官山店ではなく京都店に行ってみることにしました。
そのついでに気になる場所を巡る「一泊2日・京の街ひとり旅」に出かけてきました。

今回モリモリ山と街を歩くために考えた「息子のお下がりのPatagoniaのリュック」に、ゆったりワンピース+靴下+サンダル」という装備は身軽で大正解でした。

京都という街は歴史の痕跡はもちろん、あちこちに結界や鬼門があって、目に見えない神さまや自然の精霊に守られてる感じがすごくします。
そこに暮らす人々の日々の暮らしがちゃんと感じられるのも、魅力的。

いつも少し変わった宿を探すのですが、今回は清水寺のすぐ近くの和風の宿の角部屋が「面白そうなのになぜお手頃価格?」と思って予約。
行ってみて分かりました。
最寄りのバス停から徒歩で20分。二年、三年坂の急勾配から枝分かれした山中にあり、辿り着くまでかなりの脚力が必要なのでした。

お金持ちの元別荘だったというこの宿は、外観は和風、2階の宿泊ゾーンはペンション風という不思議な作りでした。

昼間は眼下にぐるっと緑をのぞむL字型の角部屋。夜は不気味なほど物音ひとつしないし、この宿の周辺は坂本龍馬その他幕末志士たちのお墓がある霊山です。次の日は雨の予報で本来なら蒸し暑いはずなのに、一人で過ごす夜はヒヤッと寒気が走るような心地がしました。それでつい怖い想像をしてしまうことに。
「この壁の中に人骨でも埋まっているのでは!」
「カーテンを開けたら落武者がこちらを向いているのでは!」
いやいや、寝なくては。明日もたくさん歩くんだから。

夜うなされる事もなく、うぐいすやらスズメやら賑やかな鳥の鳴き声で目が覚めた朝。
朝食をいただくために一階に降りました。

宿のマダムがこしらえてくれた京風弁当の幸せな朝ごはん。食後に生八橋と珈琲を食べていたらマダムがテーブルまでご挨拶に来てくれました。
直感で「この方とは気が合いそう」と思った私は、昨夜の勝手な妄想について話してみました。
するとマダムは
「私、若い男の生き血が吸いたくてこの宿をやってるの。お庭が広いでしょ?そこらじゅうに骨を埋めてるんですよ〜」と言ってウフフフと笑うではありませんか。
ブラックジョークがお好きな面白いマダム!
しかしその後、マダムのお話はあながち冗談ではなかったのでは?!と思わされる真実を、京都在住の知人に聞かされることになるのでした。
ここ東山の清水寺周辺は主に平安京時代「鳥辺野」と呼ばれる風葬地区だったということ。
遺体を樹木に吊るす「鳥葬」も行われていたということ。清水寺の舞台があんなに高いのは腐った遺体の臭気を避けるためでもあったということ。
そして鳥辺野の入口を示すいわゆるあの世とこの世の境目とされていた「六道の辻」の石碑も宿から近く、私はそんな場所で呑気に寝泊まりしていたのです。
そりゃ、骨なんて、そこらじゅうに埋まっているよね。もう風化しているだろうけど。なんとなく薄ら寒くて、山を降りるまで頭痛が消えなかったのもそのせいだったのか…

《糺の森 手作り市へ》
1年前の東京・自由学園ではじめて出会った人に再会したくて、彼女が出店していた下鴨神社の手づくり市へ。
糺の森は雨が降っていたにもかかわらず多くの人で賑わっていました。
以前から注目してはいたのですが京都は面白そうな市が多く、お寺だとか神社など会場も素敵だし、ものづくりをする人には素晴らしい環境だなと思います。
いつかトランクひとつ分だけの作品を持って、京都で出店するのも楽しそう。
《最後にたべたもん、買ったもんなどの一部をご紹介》

⚫︎行きの飛行機の中からずっと「国産鰻を安く食べたい」と思っていたので、京都駅に着いてすぐ駆けつけた錦市場の「のと与」。
まずはうな肝焼と海老豆、ビール。このあと「ミニうな丼」を食べて英気を養いました。

夜ご飯は、ミナから歩いてすぐ近くのスパイスカレー店「spice gate」へ。

⚫︎蕎麦屋の出汁カレー
京風のお出汁がスパイシーなカレーに溶けた優しい味でした。店内で珍しいスパイスもいっぱい売っていたので、家庭料理に使うためいくつか購入。

⚫︎丸太町 1人客が多くてのんびりできる「かもがわカフェ」昔から大好き!

窓辺で雨の音を聴きながら、アップルクランブルケーキとかもがわブレンドをいただきました。

この壁の色が好き。恵文社→誠光社に通ずる本好き京都人の香りがする心地よい店内。

tamasでピアス、誠光社で本も見たかったし、行きたかったお寺もまだまだありました。
降り止まぬ雨で思ったよりも動けず、残念ながら時間切れ。
2日じゃやっぱり足りない!
「老後は京都に住むか」「宝くじ当てて別荘を持つか?!」と真剣に考えながら歩いていたら、物件みーつけた!
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