風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

京都・光輝く深い森の旅

《京都一泊ひとり旅雑記》

 

夏は始まったばかりだけど、モード界は秋の新作の発表に忙しい季節。私もminäの秋冬予約会「光り輝く深い森」に参加するべく、今回は東京・代官山店ではなく京都店に行ってみることにしました。

そのついでに気になる場所を巡る「一泊2日・京の街ひとり旅」に出かけてきました。

 

f:id:usotomishin:20260613002332j:image


今回モリモリ山と街を歩くために考えた「息子のお下がりのPatagoniaのリュック」に、ゆったりワンピース+靴下+サンダル」という装備は身軽で大正解でした。

f:id:usotomishin:20260613002410j:image


京都という街は歴史の痕跡はもちろん、あちこちに結界や鬼門があって、目に見えない神さまや自然の精霊に守られてる感じがすごくします。

そこに暮らす人々の日々の暮らしがちゃんと感じられるのも、魅力的。

f:id:usotomishin:20260613002443j:image


いつも少し変わった宿を探すのですが、今回は清水寺のすぐ近くの和風の宿の角部屋が「面白そうなのになぜお手頃価格?」と思って予約。

行ってみて分かりました。

最寄りのバス停から徒歩で20分。二年、三年坂の急勾配から枝分かれした山中にあり、辿り着くまでかなりの脚力が必要なのでした。   

f:id:usotomishin:20260613002519j:image

 

お金持ちの元別荘だったというこの宿は、外観は和風、2階の宿泊ゾーンはペンション風という不思議な作りでした。

f:id:usotomishin:20260613002536j:image

 

昼間は眼下にぐるっと緑をのぞむL字型の角部屋。夜は不気味なほど物音ひとつしないし、この宿の周辺は坂本龍馬その他幕末志士たちのお墓がある霊山です。次の日は雨の予報で本来なら蒸し暑いはずなのに、一人で過ごす夜はヒヤッと寒気が走るような心地がしました。それでつい怖い想像をしてしまうことに。

「この壁の中に人骨でも埋まっているのでは!」

 「カーテンを開けたら落武者がこちらを向いているのでは!」

いやいや、寝なくては。明日もたくさん歩くんだから。

 

f:id:usotomishin:20260613003341j:image
夜うなされる事もなく、うぐいすやらスズメやら賑やかな鳥の鳴き声で目が覚めた朝。

朝食をいただくために一階に降りました。

f:id:usotomishin:20260613003412j:image

宿のマダムがこしらえてくれた京風弁当の幸せな朝ごはん。食後に生八橋と珈琲を食べていたらマダムがテーブルまでご挨拶に来てくれました。

直感で「この方とは気が合いそう」と思った私は、昨夜の勝手な妄想について話してみました。

するとマダムは

「私、若い男の生き血が吸いたくてこの宿をやってるの。お庭が広いでしょ?そこらじゅうに骨を埋めてるんですよ〜」と言ってウフフフと笑うではありませんか。

ブラックジョークがお好きな面白いマダム!

 

しかしその後、マダムのお話はあながち冗談ではなかったのでは?!と思わされる真実を、京都在住の知人に聞かされることになるのでした。

ここ東山の清水寺周辺は主に平安京時代「鳥辺野」と呼ばれる風葬地区だったということ。

遺体を樹木に吊るす「鳥葬」も行われていたということ。清水寺の舞台があんなに高いのは腐った遺体の臭気を避けるためでもあったということ。

そして鳥辺野の入口を示すいわゆるあの世とこの世の境目とされていた「六道の辻」の石碑も宿から近く、私はそんな場所で呑気に寝泊まりしていたのです。

そりゃ、骨なんて、そこらじゅうに埋まっているよね。もう風化しているだろうけど。なんとなく薄ら寒くて、山を降りるまで頭痛が消えなかったのもそのせいだったのか…

 

f:id:usotomishin:20260613003430j:image


《糺の森 手作り市へ》

1年前の東京・自由学園ではじめて出会った人に再会したくて、彼女が出店していた下鴨神社の手づくり市へ。

糺の森は雨が降っていたにもかかわらず多くの人で賑わっていました。

以前から注目してはいたのですが京都は面白そうな市が多く、お寺だとか神社など会場も素敵だし、ものづくりをする人には素晴らしい環境だなと思います。

いつかトランクひとつ分だけの作品を持って、京都で出店するのも楽しそう。


《最後にたべたもん、買ったもんなどの一部をご紹介》

 

f:id:usotomishin:20260613005925j:image
⚫︎行きの飛行機の中からずっと「国産鰻を安く食べたい」と思っていたので、京都駅に着いてすぐ駆けつけた錦市場の「のと与」。

まずはうな肝焼と海老豆、ビール。このあと「ミニうな丼」を食べて英気を養いました。

f:id:usotomishin:20260613005947j:image

夜ご飯は、ミナから歩いてすぐ近くのスパイスカレー店「spice gate」へ。

 

f:id:usotomishin:20260613010000j:image

⚫︎蕎麦屋の出汁カレー

京風のお出汁がスパイシーなカレーに溶けた優しい味でした。店内で珍しいスパイスもいっぱい売っていたので、家庭料理に使うためいくつか購入。

f:id:usotomishin:20260613010658j:image

⚫︎丸太町 1人客が多くてのんびりできる「かもがわカフェ」昔から大好き!

 

f:id:usotomishin:20260613010019j:image

窓辺で雨の音を聴きながら、アップルクランブルケーキとかもがわブレンドをいただきました。

f:id:usotomishin:20260613010036j:image

この壁の色が好き。恵文社→誠光社に通ずる本好き京都人の香りがする心地よい店内。

f:id:usotomishin:20260613010042j:image

 

tamasでピアス、誠光社で本も見たかったし、行きたかったお寺もまだまだありました。

降り止まぬ雨で思ったよりも動けず、残念ながら時間切れ。

 

2日じゃやっぱり足りない!

「老後は京都に住むか」「宝くじ当てて別荘を持つか?!」と真剣に考えながら歩いていたら、物件みーつけた!

 

↓↓↓

f:id:usotomishin:20260613010258j:image

東京・母を連れての“やらかし旅”

3月はまたまた東京へ。

私は札幌から母を連れて、福岡からは妹が合流。

実は今回の旅は、私のありえない判断ミスで飛行機に乗り遅れるという最悪の幕開けで。

しかも航空券は変更ができないJAL往復早割チケットだったため、ここに金額を記すのが憚られるほど高い往復航空券をカウンターで取り直して、予定より1時間遅れて東京まで辿り着いたのです。

私は飛行機の中でも高速バスの中でもショックと反省の気持ちでいっぱいでげっそり疲れ、半ば白目を剥いていました。

そんな私に母は「お金ならあとから何とかなる!楽しもう」と責めないでいてくれました。

f:id:usotomishin:20260322132959j:image

吉祥寺のホテルにチェックインしたあとは、姪が入社した新宿の百貨店に母をやっと連れて行くことができました。

姪の接客で楽しく買い物をして、夜はよく食べてよく話し、上機嫌だった母。

飛行機に乗り遅れた時にはどうなることかと暗澹たる気持ちでしたが、いつも通りの大らかな母に救われました。

f:id:usotomishin:20260322225643j:image

夜は西荻窪のビストロ「organ」に仕事上がりの姪も駆けつけて、4人で夕ごはんを食べました。

f:id:usotomishin:20260322125828j:image

いつでも予約が取りづらい人気のお店だけあってお料理はどれも独創的でものすごく美味しく、一見ガテン系に見えるシェフからは想像ができないフワッと空気を含んだような優しい味でした。

f:id:usotomishin:20260322125846j:image

穴子とゴボウの一皿にソムリエが合わせてくれた赤ワインは、妹日く「藁のような香り」がする、かなり癖のある通好みな味でした。

なんだろう...たとえるなら馬糞のような…

そう、馬糞のような香りがするワインのくせに、菊芋のソースの上に乗った土臭くて信じられないくらい柔らかいごぼうと穴子との相性は抜群で、美味しいのです!

こんな変わったワインを飲んだのは初めてでした。

f:id:usotomishin:20260322125956j:image

2日目は、昨日やらかした事など忘れて呑気に肩の力を抜いて過ごすことができました。なぜならしっかり者の妹とずっと一緒だったから。

彼女は昔から数字に強く地図も読めてコミュカも高い。おかげで私はすぐ全力スイッチをOFFにして、朝ごはんのあとの吉祥寺散策を楽しめました。久しぶりにCINQに行って調理雑貨とお茶を購入。

そのあとは国立能楽堂でお能の舞台を観る予定の母を千駄ヶ谷まで送りました。

f:id:usotomishin:20260322130052j:image

国立能楽堂は千駄ヶ谷の駅から歩いて5分くらいの閑静な場所にあり、着物のご婦人や大学教授風(←完全なる想像)の男性など、どこか高尚な空気を纏う観客が次々とやって来ていました。

f:id:usotomishin:20260322130355j:image

私たち姉妹はここから代々木上原へ移動して、薬膳餃子のお店「按田餃子」でお昼ごはんを食べました。

f:id:usotomishin:20260322130405j:image

豚そぼろ丼と海藻湯スープつき4種の水餃子定食は感動の美味しさ。

はと麦を練り込んだ皮、薬味とスパイスたっぷりの餃子はもちもちと弾力があり、身体に効いて後半のパワーチャージになりました。

次の機会にはラゲーライス(きくらげ丼)を食べるぞー!

代々木上原はよい書店もあり、風通しが良くて好きな街です。

 

f:id:usotomishin:20260322130420j:image

餃子の後はタクシーに乗って初台オペラシティアートギャラリーへ。

チリの現代アーティスト、アルフレド・ジャーの展覧会「YOU&ME AND THE OTHERS」を観たかったのです。

f:id:usotomishin:20260322130536j:image

「今は火だ」1988年 「彼らにも考えがある」2012年
f:id:usotomishin:20260322130615j:image

「明日は明日の陽が昇る」2025年

f:id:usotomishin:20260322130627j:image

「アメリカ合衆国へようこそ」2013年

 

日に日に世界が悪くなる〜の歌詞そのままの今の世の中、ガツンと脳に響く展示でした。

とくにインスタレーション「ヒロシマヒロシマ」は恐ろしさと悲しさでこれ以上ないほど心が鎮まりかえりました。(撮影NGにて写真はありません)

 

f:id:usotomishin:20260322130558j:image

ギャラリーの外に積まれていたこちらのものは

写真家アンセル・アダムスの言葉をポスターにした「You do not take a photograph.You make it.」という作品。

この山積みにされたポスターは来場者が一枚ずつ持ち帰ることができたので、荷物になるけど頑張って家まで連れて帰ることにしました。

f:id:usotomishin:20260322130755j:image

約4時間もの能の公演が終わる頃、母を迎えるために戻った千駄ヶ谷の駅すぐそばのカフェで、妹と旅の最後にくつろぎました。

こうしていつまでも母を囲んで姉妹で日本のどこかを旅できたらとふと思い、いつのまにかたいそう歳を重ねた母を待つ時間もまた幸せなひとときに感じたのでした。

(帰りの便は遅れずに乗れました、さすがに。)

世界の朝食から 東京②

 

f:id:usotomishin:20260226125702j:image

東京一泊旅行、夢のような一夜が明けて。

朝ごはんは世界の朝食が食べられるレストラン「TASTE THE WORLD」の外苑前店へ。

作り込まれたこの外観、すでに日本の雰囲気ではありません。


f:id:usotomishin:20260226125812j:image

どこを切り取っても素敵な内装。

メキシコのガーランド・パペルピカドと一緒にインドのOMガーランドがぶら下がっていたり。どこの国とは断定できないところが面白い。


f:id:usotomishin:20260226125651j:image

そう広くはない店内には長いテーブルが一台あって、知らない人同士が一緒に卓につきます。


f:id:usotomishin:20260226125741j:image

イギリスやアメリカなどのベーシックな朝食に加えて、その月にしか食べられない国のスペシャルメニューがありました。

1月のお勧めは「ルーマニア」だったけど、チーズや小麦を使った料理が(前夜部屋で遅くまで飲んでいたこともあって)胃に少し重い印象だったので、私は「台湾」にしてみました。


f:id:usotomishin:20260226125656j:image

手前の食べ物は蛋餅(ダンビン)で、モチモチした生地の中にハムが入っている甘くないクレープのようなもので、けっこうボリュームがありました。

田麩入りの黒米おにぎりと豆乳スープも美味しかったなー。


f:id:usotomishin:20260226125723j:image

女3人集まれば甘いもののシェアができるので、朝食後にデザートをふたつ頼んでみました。

カリカリもちっとした揚げたてのチュロスと
f:id:usotomishin:20260226125735j:image

「パパナシ」という、チーズと小麦を練り込んだドーナツのようなルーマニアのおやつを。

パパナシはスムントゥーナというヨーグルトのようなソースとジャムをかけていただきます。


f:id:usotomishin:20260226125712j:image

トイレのドアまでも好みでした!

自分の部屋かと思った。


f:id:usotomishin:20260226125645j:image

午後は世田谷美術館まで移動して、私は2度目の、妹たちは初めての「つぐ minä perhonen」展を楽しみました。

打ち合わせしてないのに妹と同じテキスタイルのピンクの洋服が上下で被ってしまい、即席「姉妹漫才」が始まりました。


f:id:usotomishin:20260226125621j:image
f:id:usotomishin:20260226125819j:image

銃を向ける兵士に花を手向ける女性の写真。

ミナペルホネン の数千にも及ぶテキスタイルの中には、この写真から想起して生まれた、あるテキスタイルがあります。


f:id:usotomishin:20260226125717j:image

それは「sleeping flower」といって、右側のトルソーがはおっているブルゾンに使われているテキスタイル。

迷彩柄の生地に鋏を入れると下に白いお花が現れるという、芸術的でメッセージ性の高い作品です。

内紛や戦争がやまないこの時代。そしてそれは決して人ごとではなくなってきたとも思える不穏な空気を感じさせる今の日本においても…とても心に響くテキスタイルです。

 

f:id:usotomishin:20260226145826j:image

これはガガのライブではいたsleeping flowerの生地が使われた私のタイトスカートです。

何かいいことがあった時に一箇所ずつ鋏を入れるようにしてるのですが、今回はガガに会えた記念にまたひとつお花を増やしました。


f:id:usotomishin:20260226125634j:image
f:id:usotomishin:20260226125800j:image


f:id:usotomishin:20260226125640j:image

前回、初日に行った時にはまだ描かれていなかった皆川明さん作の絵。

まるでエンツォ・マーリの木製パズルのように、猫たちが一枚の絵に仲良く収まっている様子に心が和みました。


f:id:usotomishin:20260226125807j:image

少し遅いお昼ごはんを表参道で食べた後は、妹たちと分かれ、空港に向かう前に神田の近江屋洋菓子店に寄りました。
f:id:usotomishin:20260226125753j:image

清潔なショーケースに旬のフルーツを使ったケーキが並ぶ様子や、お店の方のかわいい制服にいつもワクワクさせられます。


f:id:usotomishin:20260226125628j:image

夏は当然無理、冬は電車も飛行機もどこでも暖房が効きすぎていて、北海道まで生クリームが使われたケーキを持ち歩くのは、相当ハードルが高いこと。

でも今回どうしても家でショートケーキを食べたくて(そして家族にも食べさせたくて)頑張って持ち帰りました。

クリームは少しだらしなく溶けかかってしまったけど、素朴な手づくりの味がするスポンジも、フレッシュな生クリームにからむ瑞々しいイチゴも、懐かしくて変わらない美味しさでした。

 

LADY GAGA / MAYHEM BALL TOUR 東京①

f:id:usotomishin:20260215120735j:image

 

1月29日  Mayhem Ball Tour in 東京ドーム

四年越しの念願が叶い、本物のLADY GAGAに会うことができました!

あまりに世界的スター過ぎて「レディガガは本当に存在するのか」と思っていたので、目の前に登場するまで信じられませんでした。

f:id:usotomishin:20260215120730j:image

ステージが真っ赤な照明に照らされると、観客の手首につけられたライトがリズムを刻んで同じ色を点灯しだすという仕掛けで、私の身体はライブが終わるまでガガ様に預けられることに。

われらがマザーモンスターは、アンコールも含めて2時間半、全身全霊で歌い踊りパフォーマンスし続けてくれました。

生身のガガはたしか身長155センチ、ステージに立つ姿は本当に小粒ということが分かったけれど、その存在感は信じられないほど大きいものでした。

才能の高さと体力には心底驚きました…!本当にすごいんです。

鍛え上げられたメリハリボディ。

低音から高音まで自由自在でどこまでも伸びる艶やかな歌声、ガガの歌唱力は伊達ではないということを、生で聴いて確信しました。


f:id:usotomishin:20260215120725j:image

加えて舞台装置、衣装、演出、ダンサーたちの美しさは、まるで豪華なオペラの演目を見ているようで、とても芸術的なステージでした。

終始魂が揺さぶられて、私のバイオグラフィーは大変なことになりました。


f:id:usotomishin:20260215120638j:image

そしてガガは、かっこよくて強くて時々キュートなのは当たり前だしそんなのステージ上ではきっと朝飯前なんだけど、生で会った彼女は「素晴らしい人間性」が漏れ漏れでした。とても身近に感じる瞬間が何度もありました。

ひとりずつに真摯に愛を届けるスーパースターなんてなかなかいません。

今まで私がライブで会ってきたスターたち。古くはジェームス・ブラウン、スティング、プリンス…誰もが前座のミュージシャンを立てていて、本人のステージはちょっぴりだったり、どこか壁を感じたり、それはスーパースター故のことと思い半ば現実味がなかったものです。

でもレディガガには普通の人間の温かさを感じたし、なぜなのか距離感が近い感じがしました。

あの広い東京ドームで、涙ながらに最後に届けてくれた大切な平和へのメッセージ(トランプ政権におけるミネアポリスでのICEの行為への非難と哀悼の意)は、会場中のみんなの心にしっかりと届いたと思います。

f:id:usotomishin:20260217235140j:image

ライブには北と南に住む私たち姉妹が東京に住む姪の元に集合し、3人で賑やかに参戦しました。

それぞれがガガをイメージしたおしゃれで集ったのも楽しかったです。

f:id:usotomishin:20260215120701j:image

⚪︎ピンク×赤×リボンがテーマの姪は、古着のプリーツスカートにt.yamaiのベルベッドジャケット姿がとってもおしゃれでした。

f:id:usotomishin:20260217235446j:image

⚪︎白×黒のゴシック調でまとめた妹(右側)

マントの中に着た白いブラウスは両袖に大きなリボンが結ばれていて、中世の騎士のようで格好良かった。大粒のシルバースパンコールがぎっしりのクラッチバッグを持って。

f:id:usotomishin:20260215120711j:image

⚪︎わたしは平和への祈りを込めたミナの迷彩柄のスカートをはきました。今回のツアーのテーマカラーが赤だと思ったので、赤を散りばめたコーディネートで。

真っ赤なパフスリーブのプルオーバーの上にはmooliiという名前がついた、モンスターっぽいミナのファーコートを羽織って。
f:id:usotomishin:20260215120720j:image

f:id:usotomishin:20260218000817j:image

 

最後は観客みんなでステージに向かって携帯のライトを点灯させたのですが、私のiPhoneのホーム画面には幼き頃のおかしな顔芸をした息子の写真が照らし出されていて…。

こんなことがあるとは思わなかったので油断していましたが、なにか不思議な宗教の教祖さまのように見えて笑える写真だったので、載せることにしました。

(すぐさまこうして面白い瞬間を撮れる姪っ子は、やっぱり若いんだなぁと関心)

食べ過ぎたけど歩いたので帳消し 東京旅②

f:id:usotomishin:20251223004338j:image

《1日目のお昼ごはん》

「東京駅に着いたら腹ごしらえはここ」お昼ごはんの定番になりつつあるエリックサウスのビリヤニ

以前より少しだけ並ばないと入れなくなってしまったけれど、一人客が多く回転が速いのか、わりとすぐ席につけた。大きめのミントと紫玉ねぎ、ヨーグルトをワシワシ混ぜながら食べると、あまりの美味さ、恍惚感で筋トレの時と同じくらい頭の中が無になる。これは瞑想ビリヤニだ。


f:id:usotomishin:20251223004343j:image

《夜ごはんは焼肉》

世田谷の展覧会のあと、姪と新中野駅で待ち合わせし、焼肉スタミナ苑店長イチオシの、予約していた「焼肉食道がぶり」へ。
f:id:usotomishin:20251223004348j:image

「この2人は食べる」と思われたのか、元気なオモニが今日のおすすめメニューをどんどん推してきた。

韓国式おでん、韓国式モツ煮、にんにくオイル焼き。もちろんいただきます。

冬は底冷えする東京だけど、冷えた生ビールと甘ダレに浸かった新鮮なサガリの相性は抜群で、すぐに身体がほかほか温まってきた。

東京に移住してきて8ヶ月が過ぎた姪は、すっかり働く都会の子の雰囲気に…とはならず、彼女はいい意味で肩の力が抜けていて、どこにいても自然体なのが小さな頃から変わっていない。


f:id:usotomishin:20251223004319j:image

《2日目のお昼ごはん》

神楽坂に用事があったので、久しぶりにLe Bretagneを訪ねることにした。

フランス語が飛び交う店内は満席で、みんなお酒を飲んでいる。私もシードルを2杯。ガレットはアーティチョークが入ったものをオーダーしてみた。アーティチョークはほろ苦いアボカドのような味がして大好きな野菜。

隣の外国人の4人家族はボトルワインを2本空けながら、ガレットのあとにクレープも注文していた。

クレープにちょっと心が揺らいだが、春から「甘いものを控えめにする生活」を続けているため、ぐっと我慢した。

 

f:id:usotomishin:20251223004332j:image

《定番にしたい古本屋リスト入り》

ガレット屋さんの後は少し歩いて古本屋さん「アルスクモノイ」に初めて行ってみた。

こちらの品揃えや内装がほんっとーーに好みだった!

古いOliveや昔の花椿は軽くジャブで、奥に行くと黒魔術系の本や見たことのないマイナーな出版社のアートブックが山ほど。紙ものもあって、昭和の食品ラベルや他にもいつの時代か古過ぎて分からない海外の人の個人的なフィルム写真の棚なんかがたくさんあった。

私は静かに大興奮した。しかも、紙ものはお値段良心的なのよ…涙 

f:id:usotomishin:20251224144540j:image

本はInstagramで見て「中身を見たい」と思っていたアドリアン・ゴンサレス=コーエン編集による「Buffalo Zine vol3」が奇跡的にまだ残っていた。高かったけど、えいっと購入。

 

f:id:usotomishin:20251224144641j:image

3号はこども時代に好きだったものをテーマにしていて(お化け屋敷、ビクトリア朝時代、お城、お花、りぼん、馬、魔術など…!)沢渡朔の「少女アリス」をフィーチャーしたページもある。

 

f:id:usotomishin:20251224144610j:image

ティム・ウォーカー撮影のおばあちゃんのページも、かわいいおばあちゃんに弱い私としてはたまらない。

買ったものがかなり重かったのでぜんぶまとめて配送にしてもらった。その時にカウンターの中にいらした個性的なおしゃれ店長は、外見が素敵なレディな上に博識でワクワクした。

次回はここのカウンターに座って、自ら炒っているという豆を使ったコーヒーをいただきながら、私の知らない本について教えてもらいたいと思っている。


f:id:usotomishin:20251223004326j:image

《夕暮れ時の青山》

ルルメリーで家族や友人に渡すプレゼントを買った。

ここは制服もかわいいし、内装もショーウィンドウもなんて素敵なんだろう。視力がもう少し良かったら、小さなショコラを床に落とさずに箱に詰める作業をしながら、優雅に働いてみたい。

f:id:usotomishin:20251224133359j:image
母体がメリーだからお値段がそんなに高くないのもいい。ここのお菓子のパッケージに惹かれない女子はいないだろうな〜

 

TSUGU 展 世田谷美術館 東京旅①

11月22日。

世田谷美術館でこの日からスタートした展覧会「TSUGU minä perhonen」を見るために東京へ行ってきた。

ミナペルホネン は動物や植物をモチーフにしたテキスタイルが多く、どちらかというと夢見がちで少女性を持った大人の女性のブランドというイメージがあるかもしれない。

が、私は昔からミナをパンクでロックなブランドだと思っている。

デザイナーの皆川明さんが「せめて100年は続くブランドに」と決めて、テキスタイルを1から作り、洋服や小物はもちろん、ハギレも無駄にせず何かに作り替え、セールをやらず日本の職人を大事にし、顧客への手厚いフォローや近年においては社会貢献プロジェクトまで…

魂にロック精神が宿っていなければ続けられない活動を30年もやってきたアパレル企業だ。

そんなブランドの展覧会は前回の「つづく展」に比べると、より作り手側の手法に焦点をあてたマニアックな内容になっていて、私はそこが一番魅力だと思った。

 f:id:usotomishin:20251217185649j:image

砧公園の中にある世田谷美術館は交通の弁が良いとは言えない立地にある。しかし秋には美しい紅葉を眺め子供たちの遊ぶ声を聞きながらゆったりと美術館まで辿ることができる、素敵な美術館だ。


f:id:usotomishin:20251217185655j:image

特徴的なオレンジ色の文字とシンプルながら光る看板のグラフィックデザインは「つづく」展の時と同じ、葛西薫さんによるもの。

f:id:usotomishin:20251217190035j:image

会場はchorus、score、humming、ensemble、voice、remixの6つのカテゴリーに分かれていた。

入り口入ってすぐの「chorus」には、1,000柄以上あるテキスタイルからピックアップされた生地がボードになって展示されていた。あの柄もこの柄も一枚の絵のようであらためてどれもが詩的で美しい。テキスタイルの森に迷い込んだかのような気持ちになった。

f:id:usotomishin:20251217190041j:image

先にも書いたが、ミナの洋服の素材を作る職人の仕事を紹介した「ensemble」のコーナーがとても面白かった。ものづくりをしている人や目指す人にはとくに刺激になるだろう。

もっと時間があれば、生地を織る小気味いい機械音をずっと聞いていたかった。

f:id:usotomishin:20251217185701j:image

そうやって丁寧に時間をかけて作られた布が天井から吊るされ、その下のテーブルにはその布で作られた洋服や小物がディスプレーされていた。その展示をひとつずつ見るのはとても楽しかった。
f:id:usotomishin:20251217190429j:image

壁に添えられた言葉にも何度もうなづいたり、ハッとしたり。
f:id:usotomishin:20251217190433j:image

左のイエローゴールドのコートは発売された時に欲しかったけど諦めたもの。やっぱりいいなぁ、輝いてた。


f:id:usotomishin:20251217190438j:image

そしてラストの「remix」のコーナー。顧客が長年愛用してきた洋服にデザイナーとリメイクチームが補修や芸術的なアートを加えて、新しく甦らせたものを12着展示したコーナーだ。

実はここに、私のコートが展示されている。

2004年に購入して、現在も左脇の下の生地が擦り切れてしまっているけど構わず着用していたものが、とんでもなくカッコいいロックなコートに生まれ変わった。私のためにデザイン画を描いてくださった皆川明さんのユニークなセンスには驚いたし、そして完成までにリメイクチームの方々には細やかな気遣いをたくさんしていただいた。心から感謝している。

その服への想いを綴った私の文章とともに、コートが展示されている晴れの舞台。初日に見届けられて本当に嬉しかった。

 

今回の展覧会では音声を使った「Voice」のコーナー以外は写真撮影が許されているので、今SNSをひらけば「remix」の様子がたくさん見られる。だからうっかり見てしまわないよう、初日に伺った。

息子との想い出が詰まった私のコートが展示されている様子をまだ展覧会に行けていない家族も知らないため、「remix」のコーナーの写真をここで上げるのは控えておく。

とても内容の濃い展覧会なので、来年1月にもう一度じっくり見に行く予定だ。

f:id:usotomishin:20251221140719j:image

imagineという名前のテキスタイルで作られたこのコート。私はこのコートを持っているので、次回はこれを着て見に行き、トルソーと一緒に写真を撮ってもらおうと思っている。

 

f:id:usotomishin:20251225093053j:image

物販コーナーで購入した図録と、ライオンのようなお花の精のような、謎の生命体のチャーム。

 

面影アパートメント②

 

「面影アパートメント」には、嘘とミシンの作品を身につけて遊びに来てくれた方も多く、懐かしい作品との再会がいくつもありました。

本当にありがたいことです。


f:id:usotomishin:20251119222232j:image

たぶん10年以上前に作ったイギリステイストなチェック柄の「うさ貴族ブローチ」

バッグにこれをつけて、長い間共にものづくりをしてきた友人が遊びに来てくれました。

久しぶりに会えて嬉しかったし、うさブローチは今見ると素朴な顔で、これもまたかわいい!

f:id:usotomishin:20251119223839j:image

 

ふくろうのフクちゃんブローチ。このフクちゃん、私も大好きでまた作りたいのですが、嘴にしていた菱形のビーズが廃盤になってしまい、代わりになるものが見つかるまで作れないんです。

フクちゃんの持ち主は、いつもオシャレな雑貨店feve(フェーブ) - 札幌キッチュ雑貨セレクトショップの店長なほさん。嘘とミシンの布小物を開店時から扱ってくださっています。


f:id:usotomishin:20251119222243j:image

展示作品七面鳥のシンデレラ風・丸焼きポーチ」は今回の展覧会で一番みなさん驚きの反応を見せてくれたものです。

初日に女子高時代の友人たちが4人揃って来てくれたのですが、お肉のネックレスやポーチを持って写真を撮って、ワーキャー盛り上がりました。


f:id:usotomishin:20251119222237j:image

インパクト大な展示品「everlasting girl フリルスカートバッグ」を肩にかけて。

私のイメージに合わせて、華やかなピンクのふわふわニットを着て会いに来てくれた友人です。


f:id:usotomishin:20251119222309j:image

オナガドリのふーちゃんブローチ」と「泣き虫うさブローチ」をつけて。

じっくり展覧会を見てくださり、ブローチを選ぶ時もわいわい楽しそうだった、いつも仲良しのネイリストさんと作家さんのおふたり。

 

f:id:usotomishin:20251119232350j:image

私イチオシの「リボンのベルト」を選んでくれた、友人のおじょうさん。とびきりお若いけれど、彼女はかなりのおしゃれさん。ヒョウ柄パンツに合わせたコーディネートがとってもかわいかった!

f:id:usotomishin:20251119224426j:image

 

他にも、「Instagramにたまたま流れて来て個展開催を知った」という会社員時代の後輩や旧友が突然駆けつけてきてくれたりと、胸が熱くなる訪問もありました。

資料館では「絵本とわたし展」はじめ、参加作家のメンバーによるそれぞれの個展も開催されていたことから、連日たくさんのお客さまで溢れていました。

その流れではじめて私の展覧会にやって来てくださる方も多く「面影アパートメント」には来訪者がひっきりなしという言葉がぴったりの盛況ぶりでした。

f:id:usotomishin:20251119225415j:image

さてここからは、毎日の私の装いを紹介したいと思います。

「面影アパートメント①」の記事でも書いたように、本展覧会では毎日、私が6時間分編集したジャンルの違う音楽をかけ、それに合わせたイメージのコーディネートでファッションを楽しみました。

11/5(水)はエレクトロニカ・テクノからヒップホップ・ラップの日」

折り紙みたいにキラキラしたゴールドのスカートや、メタリックパープルのリボンパンプスで軽やかにカラフルにスタートしました。
f:id:usotomishin:20251119225410j:image

11/6(木)は「昭和ムード歌謡の日」

ギラギラ光るゴールドブラウンのヴィンテージフリルトップスにヘッドスカーフ、アイボリーのワンピース、ウエスタンブーツで《嘘ミ的・スナックのママ》がテーマの装いです。

f:id:usotomishin:20251119234223j:image

 

アパートメントで昭和歌謡を流している時にあらためて思ったことですが、「美空ひばり美輪明宏さんは歌唱力が圧倒的に素晴らしく、包み込むような歌声はまるで女神のようだなー」と。

昭和歌謡はメロディも歌詞もよい曲がほんとうに多いですね。


f:id:usotomishin:20251119225438j:image

11/7(木)は「ROCKの日」

フリルだらけのライダースにデニムパンツと珍しく全身ブラックでまとめました。

赤い靴下はロッカーの証!
f:id:usotomishin:20251119225355j:image

となりで個展を開いていた画家で童話作家橘春香さんが撮ってくれました。

木馬、大人でも乗れるねー。


f:id:usotomishin:20251119225444j:image

11/8(土)は「映画音楽の日

洋画・邦画・アニメを問わず、私の大好きな映画から厳選した映画音楽を流しました。

そしてファッションテーマは《女優きどり》。

f:id:usotomishin:20251119231753j:image

 

足元にはパープルタイツとピンクのパンプスを合わせて。

f:id:usotomishin:20251119225421j:image

そして最終日の11/9(日)の音楽テーマは「LOVE SONG 愛のうた特集」

ストレートなラブソングだけでなく、私が愛を感じる曲はどんなジャンルでも流しました。

会計コーナーに座る姿を、作家仲間のやましためぐむさんが撮ってくれました。


f:id:usotomishin:20251119225401j:image

 

最後の日は嘘とミシンのテーマカラーのようにもなっているピンクをメインに、赤いストラップシューズを合わせた「LOVE」をテーマにしたファッションで。

 

毎日テーマを決めて雰囲気の違う格好をし、全身コーディネートをあれこれ考えることは苦ではなく、むしろ、楽しみでした!

 

個展「面影アパートメント」は皆さんのおかげで大成功、私自身も5日間ずっと元気で、なにかに護られていたかのように素晴らしい日々を過ごすことができました。

自分の頭の中に浮かんだデザインを布小物作品として立体化することの面白さは、今までも充分知っているしこれからも飽きることは無いと思います。

今回はそれに加え、何もない空間にこうしてアパートメントの一室を作り込み、作品と共存させる面白さを初めて知ることができました。

がらりテーマを変えて、また個展をやってみたいです。

「そして次はどこへ行こうか?」

「そうだ、いつか東京や大阪・京都あたりでも展覧会をやってみたい」という新たな夢もできました。

 

その日までは、小さな、だけどどなたかにときめいてもらえるような作品を静かにコツコツと作り続けたいと思います。

 


f:id:usotomishin:20251120000133j:image

ギャラリー中に飾っていたたくさんの花たちは家に持ち帰っても尚、元気に咲き続けています。

何度も言いますが…

いらしてくださった方、お買い物をしてくださった方、お心を寄せてくださった方、お世話になったすべての方々に。

ありがとうございました!!