2024-01-01から1年間の記事一覧
関西ひとり旅、最終日は市内から京都の西郊に位置する栂ノ尾まで、バスに揺られること1時間。 山の中に佇む世界遺産「高山寺」へ。ここはお茶の発祥地、そして「鳥獣人物戯画絵巻」のふるさとである。 夏に札幌で開催され全巻見ることを制覇した私は「鳥獣戯…
関西2日目の朝。朝ごはんはホテル近くの老舗の珈琲店で食べた。モーニングが思いのほか値上がりしていたことに軽く衝撃を受け、さらにマーガリンでソテーされたオムレツに少し胸焼けしながら、体力が必要な暑さなので頑張って全部平らげた。 これがあると安…
2泊3日の関西ひとり旅は2泊とも京都の烏丸にあるホテルを予約していたので、エゾシカカツカレーですっかり充電完了したあとは、京阪電車で祇園までやってきた。 毎度お馴染み、お香の「尾張屋」さんに寄った。母に頼まれた買い物をするためだ。 珍しく雨戸…
「ほんの少しだけでいいから暑さが和らいでいるといいな、もう9月だし」と淡い期待を抱きつつ降り立った神戸空港。出迎えてくれたのは、全身にまとわりつくザ・アジアな湿気。 「やはり暑さのレベルが違うわ関西は」 3日間元気に歩き通すためにはこの暑さに…
夜な夜な過去出演作品を鑑賞する「満島ひかりフェス」を自室にて開催中のところに彼女の主演新作映画「ラストマイル」が公開された。 これはフェスの一環として観に行かねば! 映画の制作は TBSのドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」を生み出した塚原あゆ…
春ドラマ鑑賞(春です、夏ではなくて)今期完走したのは全部で9本だった。 こうしてみるとサスペンス系が多かったなという印象。この中では法廷サスペンスの「アンチヒーロー」(TBS)が脚本が良くて一番面白かった。明墨弁護士(長谷川博己)の隠れヒーロー…
甲・乙・丙・丁の4巻、全長44m以上に及ぶ長い長い絵巻物、国宝・鳥獣戯画。それと一緒に高山寺開祖・明恵上人にまつわる文化財を120点近く見ることができる展覧会が、北海道近代美術館で始まった。 3年前のコロナ禍に同展覧会が東京国立博物館で開かれたが、…
作る物や着る服には少女心を忘れない私なのだが、頭には少年漫画脳がぎっしり詰まっている。だから、恋愛映画よりも登場人物がほとんど男性のアクション映画が大好きだ。 もうジャッキー・チェンは日本ではもうあまり人気がないのか公開期間が短いまま終わっ…
アニメーション映画『ルックバック』。すごい作品だった。 テーマは結構ハードで心を抉られる場面もあるのに、ただひたすら美しく崇高な映像。 心象風景に寄り添うピアノや弦楽器の優しい音楽。 すべてに大きく心を動かされて、悲しくもないのに自然に涙が溢…
芸術の森美術館で開催中の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 〜お化けたちはこうして生まれた〜」へ行ってきた。 水木しげるさんの妖怪絵は、アニメの「ゲゲゲの鬼太郎」のようにデフォルメされたものではなく、漫画の原画が見てみたかった。それが叶った今回の…
国の重要文化財である札幌豊平館。明治時代に天皇家のお宿として造られたあと、平成23年までホテルや社交場として市民に利用されてきたアメリカ様式の建築物だ。 先日この素敵な会館で演劇ユニット《ともす》による朗読劇「緑のオウム」が開催された。 会場…
先日、夫に新しいネクタイを買おうと百貨店のネクタイコーナーへ。 すぐさま年配の女性店員がぴったり張り付いてきて「今これが東京で流行っている」と3万円もするものを勧めてきた。 東京で人気といえば飛びつく人はそんなに多いのか? 趣味を押し付けられ…
夕方までしかやっていないワインカフェに行ってみた。 頭の中がモヤっとした時に時々一人でカフェに行くのが好きなのだが、こちらのカフェの飲み物のメインはコーヒーや紅茶じゃなくて、ワイン。昼間ふらっとひとりでワイン…想像しただけで最高じゃないか!…
ジョナサン・グレイザー監督・脚本映画「関心領域」。衝撃的な映画だった。忘れられない一本になるだろう。 ホロコーストを扱った映画は何本か見てきたけれど、被害者側から描いたものが殆どだった。この映画は加害者側からホロコーストを描いていて、しかも…
イラストレーター、グラフィックデザイナーとして90歳を超えても元気にご活躍中の、私の大好きなおじさま、宇野亞喜良さん。 初期から最新作までを網羅した過去最大規模の展覧会が東京オペラシティアートギャラリーで開かれると知った時から、行けるタイミン…
「春休みだよ男メシの旅」最終日は広島から新幹線で大阪に移動してきた。 宿泊したホテルは阪急インターナショナルホテル。梅田にある豪華な5つ星ホテルだった。 私もこれほど素晴らしいグレードのホテルは、円高絶好調だった時代の海外でしか泊まったことが…
朝食レストランにこんなかわいいドーナツコーナーが。 今回泊まったオリエンタルホテル福岡のビュッフェには50種類以上のメニューがおしゃれに並んでいて、色合いを考えながらオリジナルの一皿を作るのが楽しかった! 豊富なメニューの中には豚骨ラーメンや…
ソフィア・コッポラ久々の新作「プリシラ」を観てきた。 エルヴィス・プレスリー、生涯ただ一人の妻だったプリシラ。彼女とプレスリーの出会いから別れまでの物語。 私はプリシラのことはおろか、プレスリーに関しては曲こそは知っているが『くねくね踊る、…
3月末、夫の勤続30周年と息子の大学再入学を好機として、久しぶりに家族3人で旅行した。 実は家族旅行に関しては、2年前の高校卒業時にみんなで行こうと強引に予定したものを前日に「どうしても行きたくない」とごねられ、キャンセルしたという苦い思い出が…
ロバート・オッペンハイマーは、第二次世界大戦中の原子爆弾開発においてリーダー的役割を果たした人だ。「原爆の父」として知られる。 かなり前からクリストファー・ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」は、アメリカで大ヒット、アカデミー賞で7部門も…
ゆっくり書く時間がとれず、去年から2クール分の感想記を書いていなかったのですが、変わらずドラマ鑑賞は続けています。 2024年明けてすぐスタートした冬のドラマ、今回最後まで観れたのは5本でした。 「君が心をくれたから」(フジテレビ) 恋人・太陽(山…
3月末、家族で旅行に行った神戸で30分だけ時間をとって寄った大好きな手芸用品のお店「Rollo antiques」。 以前このお店は、京都と神戸に一店ずつあったので、京都に行った時には必ず寄って材料を買うのが大きな楽しみだった。が、いまは神戸・三ノ宮のこの…
祝・第96回アカデミー賞「美術賞」「メイクアップ・ヘアスタイリング賞」「衣装デザイン賞」受賞。そして「主演女優賞」にエマ・ストーン。 そりゃあそうでしょう! 鑑賞後も2.3日はぼーっと映像の世界に浸ってしまったほど、美術も衣装も独創的で豪華絢爛、…
フィンランドのアキ・カウリスマキ監督。 世界中の戦争や紛争に嫌気がさし、引退宣言を撤回してまた映画を撮ることにしたという。 「枯れ葉」は貧しく孤独な中年男女、ホラッパとアンサが出会い、じれったいほどゆっくりと愛を育んでいく温かなお話だった。 …
大通公園の雪まつり会場の端っこで札幌国際芸術祭の野外作品が展示されていると知ったので、買い物帰りの夕方に見に行ってみたら。 想像以上に夢の空間になっていて心が躍った! オーストラリアのENESSというアーティストの「Airship orchestra」という作品…
漫画「ゴールデンカムイ」の実写版。 「山﨑賢人が不死身の杉元を演るってどうなんだろう。線が細すぎるし美しすぎないかな?」と思っていたけど、筋肉をつけて増量した身体は逞しくてかっこよく、身体能力の高さに目を見張った。 映画として見せ方が起伏に…
結婚した年からずっとわが家の大事な食料を冷やし続けてきたSHARPの冷蔵庫。 お正月明けに突然冷やす力が弱まり、アイスクリームを筆頭に冷凍食品が溶け出してきた。 無理もないな、勤続24年目だもの。とうとうお役御免の時を迎えそうということで、夫とヨド…
「カラオケ行こ!」が笑って泣けてすごくいい映画だった。 2月は私にとって神様みたいな海外監督の作品の公開が目白押しだから、忙しくてもう行けないけど、可能ならもう一度観たいくらい好きな作品だった。 この映画、合唱部部長の中学3年生の聡実くんと、…
新年最初に観る映画はデジタルリマスター版でスクリーンに蘇った「アメリ」と決めていた。 初公開されたのは22年も前のこと。 渋谷のシネマライズに並んで、満席のシートで見たことを思い出す。 毒があってファンタジックな世界全開のジャン=ピエール・ジュ…