風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

2024-01-01から1年間の記事一覧

プリシラ

ソフィア・コッポラ久々の新作「プリシラ」を観てきた。 エルヴィス・プレスリー、生涯ただ一人の妻だったプリシラ。彼女とプレスリーの出会いから別れまでの物語。 私はプリシラのことはおろか、プレスリーに関しては曲こそは知っているが『くねくね踊る、…

春休みだよ男メシの旅①福岡編

3月末、夫の勤続30周年と息子の大学再入学を好機として、久しぶりに家族3人で旅行した。 実は家族旅行に関しては、2年前の高校卒業時にみんなで行こうと強引に予定したものを前日に「どうしても行きたくない」とごねられ、キャンセルしたという苦い思い出が…

オッペンハイマー

ロバート・オッペンハイマーは、第二次世界大戦中の原子爆弾開発においてリーダー的役割を果たした人だ。「原爆の父」として知られる。 かなり前からクリストファー・ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」は、アメリカで大ヒット、アカデミー賞で7部門も…

2024年冬〜春《嘘ミ的ドラマ批評》

ゆっくり書く時間がとれず、去年から2クール分の感想記を書いていなかったのですが、変わらずドラマ鑑賞は続けています。 2024年明けてすぐスタートした冬のドラマ、今回最後まで観れたのは5本でした。 「君が心をくれたから」(フジテレビ) 恋人・太陽(山…

神戸のメルスリー

3月末、家族で旅行に行った神戸で30分だけ時間をとって寄った大好きな手芸用品のお店「Rollo antiques」。 以前このお店は、京都と神戸に一店ずつあったので、京都に行った時には必ず寄って材料を買うのが大きな楽しみだった。が、いまは神戸・三ノ宮のこの…

哀れなるものたち

祝・第96回アカデミー賞「美術賞」「メイクアップ・ヘアスタイリング賞」「衣装デザイン賞」受賞。そして「主演女優賞」にエマ・ストーン。 そりゃあそうでしょう! 鑑賞後も2.3日はぼーっと映像の世界に浸ってしまったほど、美術も衣装も独創的で豪華絢爛、…

枯れ葉

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督。 世界中の戦争や紛争に嫌気がさし、引退宣言を撤回してまた映画を撮ることにしたという。 「枯れ葉」は貧しく孤独な中年男女、ホラッパとアンサが出会い、じれったいほどゆっくりと愛を育んでいく温かなお話だった。 …

とある雪のまちのアート

大通公園の雪まつり会場の端っこで札幌国際芸術祭の野外作品が展示されていると知ったので、買い物帰りの夕方に見に行ってみたら。 想像以上に夢の空間になっていて心が躍った! オーストラリアのENESSというアーティストの「Airship orchestra」という作品…

ゴールデンカムイ

漫画「ゴールデンカムイ」の実写版。 「山﨑賢人が不死身の杉元を演るってどうなんだろう。線が細すぎるし美しすぎないかな?」と思っていたけど、筋肉をつけて増量した身体は逞しくてかっこよく、身体能力の高さに目を見張った。 映画として見せ方が起伏に…

さよなら冷蔵庫

結婚した年からずっとわが家の大事な食料を冷やし続けてきたSHARPの冷蔵庫。 お正月明けに突然冷やす力が弱まり、アイスクリームを筆頭に冷凍食品が溶け出してきた。 無理もないな、勤続24年目だもの。とうとうお役御免の時を迎えそうということで、夫とヨド…

カラオケ行こ!

「カラオケ行こ!」が笑って泣けてすごくいい映画だった。 2月は私にとって神様みたいな海外監督の作品の公開が目白押しだから、忙しくてもう行けないけど、可能ならもう一度観たいくらい好きな作品だった。 この映画、合唱部部長の中学3年生の聡実くんと、…

22年ぶりの「アメリ」

新年最初に観る映画はデジタルリマスター版でスクリーンに蘇った「アメリ」と決めていた。 初公開されたのは22年も前のこと。 渋谷のシネマライズに並んで、満席のシートで見たことを思い出す。 毒があってファンタジックな世界全開のジャン=ピエール・ジュ…