「面影アパートメント」には、嘘とミシンの作品を身につけて遊びに来てくれた方も多く、懐かしい作品との再会がいくつもありました。
本当にありがたいことです。

たぶん10年以上前に作ったイギリステイストなチェック柄の「うさ貴族ブローチ」。
バッグにこれをつけて、長い間共にものづくりをしてきた友人が遊びに来てくれました。
久しぶりに会えて嬉しかったし、うさブローチは今見ると素朴な顔で、これもまたかわいい!

ふくろうのフクちゃんブローチ。このフクちゃん、私も大好きでまた作りたいのですが、嘴にしていた菱形のビーズが廃盤になってしまい、代わりになるものが見つかるまで作れないんです。
フクちゃんの持ち主は、いつもオシャレな雑貨店feve(フェーブ) - 札幌キッチュ雑貨セレクトショップの店長なほさん。嘘とミシンの布小物を開店時から扱ってくださっています。

展示作品「七面鳥のシンデレラ風・丸焼きポーチ」は今回の展覧会で一番みなさん驚きの反応を見せてくれたものです。
初日に女子高時代の友人たちが4人揃って来てくれたのですが、お肉のネックレスやポーチを持って写真を撮って、ワーキャー盛り上がりました。

インパクト大な展示品「everlasting girl フリルスカートバッグ」を肩にかけて。
私のイメージに合わせて、華やかなピンクのふわふわニットを着て会いに来てくれた友人です。

「オナガドリのふーちゃんブローチ」と「泣き虫うさブローチ」をつけて。
じっくり展覧会を見てくださり、ブローチを選ぶ時もわいわい楽しそうだった、いつも仲良しのネイリストさんと作家さんのおふたり。

私イチオシの「リボンのベルト」を選んでくれた、友人のおじょうさん。とびきりお若いけれど、彼女はかなりのおしゃれさん。ヒョウ柄パンツに合わせたコーディネートがとってもかわいかった!

他にも、「Instagramにたまたま流れて来て個展開催を知った」という会社員時代の後輩や旧友が突然駆けつけてきてくれたりと、胸が熱くなる訪問もありました。
資料館では「絵本とわたし展」はじめ、参加作家のメンバーによるそれぞれの個展も開催されていたことから、連日たくさんのお客さまで溢れていました。
その流れではじめて私の展覧会にやって来てくださる方も多く「面影アパートメント」には来訪者がひっきりなしという言葉がぴったりの盛況ぶりでした。

さてここからは、毎日の私の装いを紹介したいと思います。
「面影アパートメント①」の記事でも書いたように、本展覧会では毎日、私が6時間分編集したジャンルの違う音楽をかけ、それに合わせたイメージのコーディネートでファッションを楽しみました。
11/5(水)は「エレクトロニカ・テクノからヒップホップ・ラップの日」。
折り紙みたいにキラキラしたゴールドのスカートや、メタリックパープルのリボンパンプスで軽やかにカラフルにスタートしました。
11/6(木)は「昭和ムード歌謡の日」。
ギラギラ光るゴールドブラウンのヴィンテージフリルトップスにヘッドスカーフ、アイボリーのワンピース、ウエスタンブーツで《嘘ミ的・スナックのママ》がテーマの装いです。

アパートメントで昭和歌謡を流している時にあらためて思ったことですが、「美空ひばりと美輪明宏さんは歌唱力が圧倒的に素晴らしく、包み込むような歌声はまるで女神のようだなー」と。
昭和歌謡はメロディも歌詞もよい曲がほんとうに多いですね。

11/7(木)は「ROCKの日」。
フリルだらけのライダースにデニムパンツと珍しく全身ブラックでまとめました。
赤い靴下はロッカーの証!
となりで個展を開いていた画家で童話作家の橘春香さんが撮ってくれました。
木馬、大人でも乗れるねー。

11/8(土)は「映画音楽の日」。
洋画・邦画・アニメを問わず、私の大好きな映画から厳選した映画音楽を流しました。
そしてファッションテーマは《女優きどり》。

足元にはパープルタイツとピンクのパンプスを合わせて。
そして最終日の11/9(日)の音楽テーマは「LOVE SONG 愛のうた特集」。
ストレートなラブソングだけでなく、私が愛を感じる曲はどんなジャンルでも流しました。
会計コーナーに座る姿を、作家仲間のやましためぐむさんが撮ってくれました。

最後の日は嘘とミシンのテーマカラーのようにもなっているピンクをメインに、赤いストラップシューズを合わせた「LOVE」をテーマにしたファッションで。
毎日テーマを決めて雰囲気の違う格好をし、全身コーディネートをあれこれ考えることは苦ではなく、むしろ、楽しみでした!
個展「面影アパートメント」は皆さんのおかげで大成功、私自身も5日間ずっと元気で、なにかに護られていたかのように素晴らしい日々を過ごすことができました。
自分の頭の中に浮かんだデザインを布小物作品として立体化することの面白さは、今までも充分知っているしこれからも飽きることは無いと思います。
今回はそれに加え、何もない空間にこうしてアパートメントの一室を作り込み、作品と共存させる面白さを初めて知ることができました。
がらりテーマを変えて、また個展をやってみたいです。
「そして次はどこへ行こうか?」
「そうだ、いつか東京や大阪・京都あたりでも展覧会をやってみたい」という新たな夢もできました。
その日までは、小さな、だけどどなたかにときめいてもらえるような作品を静かにコツコツと作り続けたいと思います。

ギャラリー中に飾っていたたくさんの花たちは家に持ち帰っても尚、元気に咲き続けています。
何度も言いますが…
いらしてくださった方、お買い物をしてくださった方、お心を寄せてくださった方、お世話になったすべての方々に。
ありがとうございました!!