風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

盛岡へゆく①フェリーの旅

6月上旬の週末のことになるが、盛岡へ遊びに行ってきた。

北海道からは飛行機を使って花巻空港まで飛ぶのが一番早く一般的なのだろうけど、船旅なら安いし面白いのではないだろうかと、フェリー+バスで行くことにした。

計画してくれた夫と一緒に金曜の深夜0時に出港する「シルバーフェリーティアラ」に乗船。


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客室はまるでフランスのアパルトマンの一室かと思うようなおしゃれなデザインで驚いた。

とくに、モーヴがかったブルーやスモーキーなパープルなど、配色の美しさが私好みだった。

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客室前の絨毯もこの通りなんだか絶妙なカラーだし
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案内の文字盤はかわいいネオンカラー。
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「ティアラ」という名前のフェリーだけあって、船内はジュエリーをイメージした内装で、頭にティアラを乗せたマネキンのオブジェもあった。


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甲板にあったなんでもない装備品は、偶然なのか意図的なのか分からないがLEGOのような色合いだった。

深夜に乗り込んで7時間眠ったらもう八戸に到着してしまうのが何だかもったいないくらい、素敵なフェリーだった。

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そんなわけであっという間に朝を迎えた。

そろそろ八戸港に到着とのアナウンスが流れていたが、「まだ大丈夫だろう」と大浴場に向かった私。

朝陽が眩しく差し込む大海原を眺めながら熱いお湯に浸かるのは最高に爽快だった!

そして髪にドライヤーをかけてのんびり準備を整え、大浴場を出ると、廊下に下船しようとする人たちの長い列ができていてびっくりした。

日本人って生真面目というか準備が早いというか。

この旅のほんの2週間前に渋谷円山町のカプセルホテルに泊まったのだが、ルールにも時間にも縛られていない自由な外国人を何人も見たので、余計にそう感じた。

ちなみに下船は私たちが一番最後だった。


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八戸フェリーターミナル(兼バスターミナル)はこれまた予想に反したおしゃれな建物で、木の温もりを感じる気持ちの良いところだった。

ここから3時間。バスにゆられ盛岡へ向かった。

車内で朝ごはんを食べながら、青森を通り過ぎるのはちょっともったいないなと思った。

前回一人旅で訪れた青森がとても楽しかったので。

「できれば今度はまた鄙びた温泉宿に泊まって朝ごはんにおいしい白米を食べたいなぁ」「雪に閉ざされた真冬に来て演歌的な旅情を味わうのもいいかもしれない」など、どこまで行ってもあまり景色の変わらない車窓を眺めながら考えていた。