風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

春休みだよ男メシの旅②広島・宮島編

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朝食レストランにこんなかわいいドーナツコーナーが。

今回泊まったオリエンタルホテル福岡のビュッフェには50種類以上のメニューがおしゃれに並んでいて、色合いを考えながらオリジナルの一皿を作るのが楽しかった!

豊富なメニューの中には豚骨ラーメンやかしわ飯、明太子などのご当地メニューはもちろん、目の前で仕立ててくれる肉厚ビーフバーガーやクロッフルベネディクトなんてのもあった。

今や、どこのホテルでも朝ごはんに工夫を凝らすようになった。それだけでお客さんを呼ぶ起爆剤になるから、手が抜けないのだろう。だけど、これだけの種類を贅沢に毎日用意するということは、イコール廃棄されるものも多いということなのだろうな。

なんだかなぁという気もする。


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さて、春休みの旅の2日目は福岡から新幹線で広島に移動し、そこから電車で宮島へ。
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フェリーに乗って世界遺産厳島神社へ向かった。
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3月末。まだまだ雪が残っていて薄寒い北海道に住む私には、宮島の太陽の強さや春の海のキラキラが眩しかった。少し冷たい潮風も心地よく、海も船も大好きな私の心はゆるゆると緩んでいった。
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島に到着した。牡蠣を焼く香ばしい醤油の匂いを感じながら、大勢の観光客の流れに付いてしばらく海沿いを歩くと、海中に浮かぶ鳥居が現れた。

これがあの、写真や映像でよく見てきた鳥居か!なるほど、幻想的な風景だ。

そして向かい側の陸地には寝殿造の神社がそびえ立つという、厳島神社全体のデザインはまるで浦島太郎の竜宮城のようだなと思った。

こんな斬新な構図を考え作った当時の大工たち、そしてそれを構想した平清盛はすごい。
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だけど実は、この島に到着した時からずっと牡蠣を焼く醤油のいい香りが辺りに漂っていて、お腹は空いていたし、牡蠣が大好きな私は内心神社参拝どころではなかった。

島は観光客で溢れていて、どこのお店にも行列が。広島焼きや牡蠣焼きにはすぐありつけそうになかった。前にも触れたことがあるが、私はお腹が空いていると他のことを考えられなくなってしまうたちだ。「ちょっと待っておれ」と家族に言い残し、ひとまず比較的空いてるお店に素早く飛び込こんだ。要領よくさっと揚げもみじ饅頭と、牡蠣のっけ饅頭を買って来て、三人で食べた。

うーん。牡蠣はわりとおいしかったけれど、もみじ饅頭の方は、正直言うと中の餡がイマイチであった。(←餡の質に厳しい私)
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少しお腹が落ち着いたので、帰りのフェリーに乗船した。視界から去り行く厳島神社全景にさようならをしつつ、潮風に吹かれることまた20分。

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宮島に帰って来たらお昼ごはんの時間はとうにすぎていた。また急激にお腹が空いてきたので、広島に戻る前に、宮島で広島焼きを食べようということになった。

じっくりお店を探そうとする夫をよそに、私は雑にスマホ宮島駅周辺の広島焼きのお店をシャーッと検索。そして「ここにしよ、ここに!」と男2人の先頭に立ってせっかちに歩いていった。

たどり着いたお店はこの看板の先にあった。「このみ」。

なんかやばい雰囲気の一軒家に辿り着いた。玄関先には確かに店名が記されているだけれど、見た目は知らない人の家でしかなかった。「えっここにするの…?」と少し戸惑う息子。

すると夫が救われたとでもいうように「あっ!閉まってる!」と明るい声を出してCLOSEの看板を指差した。

もしも営業していたら…ここに入っていたと思うと、本当に閉まってくれていて良かった…。


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なぜなら!宮島から広島駅まで戻って、改めて夫がチョイスした広島焼きのお店が、最高に当たりだったからだ!

念願の牡蠣焼きももちろんオーダーした。北海道のみずみずしくチュルンとした細身の牡蠣とはまた違って、広島の牡蠣は身が厚く、ふっくらプリンプリン。栄養満点な育ちの良さを感じた。

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作りたてアツアツの広島焼きは優しい薄味で、ソースも甘いの辛いの、選んで味を調整できた。美味しかった…

しかし具も麺もあまりにもボリューム満点で、最後の方はちょっと白目になった。


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そんな最高の広島焼きのお店「麗ちゃん」は、暖簾の佇まいからしていい感じ。お兄さんたちの威勢のよい掛け声と、鉄板にヘラを擦る音がリズミカルに響く、地元民にも人気の繁盛店だった