「カエル展」の準備をしていた2月、知り合いの雑貨店店主のInstagramの投稿を見て「これは観に行かないといけないやつだ」とピンと来て駆けつけた展覧会がありました。
2023.2.25-3.5 ギャラリー創にて開催された
小林重予 日記画+展 final 「まいた・種」
今まで存じ上げなかった方なのですが、小林さんは札幌出身の造形作家。絵画、彫刻、舞台美術、オブジェ、コラージュ。多種多様な技法で作品を生み出し活躍されていた作家さんでいらしたのですが、ご病気により2017年にこの世を去りました。
海外に魅せられ東南アジアをはじめロシアや東欧方面にもよく旅行されていたようです。その時の旅行記をコラージュ作品として遺していたのですが、紙ものが好きな私にとってはこれがすごく楽しくて!
封印していた海外旅行への思いが掻き立てられるような、異国の空気がいっぱい詰まった旅行記でした。
心臓の病気が見つかってからは毎日一枚ずつ、日記のようにポストカードを描いていたそうで、それが壁一面に展示されていました。カラフルでポップなイラストや文字の迫力、その量に圧倒されました。
どれも色づかいや素材づかいが素敵で。時々悲しい絵や記述もあったりして。生々しい個人の日記をのぞいている気持ちにもなりました。
作りたい、表現したい思いでいっぱいだったのだろうなと。作ったモノは残っていて、もうこの世にそのヒトはいないって、寂しいものです。
私も小林さんのようにチマチマとノートに絵を描いたり、コラージュ的な手紙を作成したりすることが好きで以前からよくやっていました。
その能力というか趣味を発揮させているのが嘘とミシンの「ガーランド」のパッケージ。ハサミや糊、色紙などを使いアナログ手法でひとつずつ作っています。
これまではお惣菜を入れるようなプラスチックのケースにガーランドと星型の紙を封入し、上にリボンをつけて出荷していました。(上の写真)
で・す・が!気分を変えたくなってこの春からガーランドシリーズのパッケージを変えてみることにしました。
(また戻すかもしれませんが…)
パックの中にはガーランドの他に、世界各地から来たヴィンテージカードを一枚ずつ封入しています。それと新しいショップカードが完成するまでの臨時ではありますが、舞妓さんが使用する木版刷の「花名刺」に嘘とミシンのロゴをスタンプしたものも一緒に。古い切手も貼り付けて。
パッケージも含めて全部にワクワクしてもらえますように!!
「ロマンティックガーランド」「ミルキーガーランド」は委託店である雑貨店fèveさん、みわとわさん、そして嘘ミのオンラインショップ(minne)にご注文いただいた分も、順次新しいパッケージでお届けすることとなります。