風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

歌声、赤髪

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原作・原泰久「キングダム」週刊ヤングジャンプ連載/東宝ソニー・ピクチャーズ配給

少年マンガやアニメの面白さを教えてくれたのは息子だ。もしも私の子どもが女の子だったら知らずにいた世界だったかもしれない。

先日、パート1の上映から3年の時を経てやっと公開された「KINGDOM 2 遥かなる大地へ」をレイトショーで観てきた。

65巻出てもまだ完結していない原作マンガから今回は「蛇甘平原の戦」をクローズアップ。この戦は天下の大将軍を目指す信(山﨑賢人)の初陣で、錚々たるキャストに加え1万人というエキストラを使っての映像が大迫力だった。それにしても信は一番下の兵のくせに上官の命令も殆ど無視して勝手に先頭に立つ。そして無敵の強さと無限の体力であっという間に敵陣までたどり着いちゃう痛快さ。

漫画かよ…漫画だ。

女剣士・羌瘣(きょうかい)役の清野菜々のアクションが期待通りの素晴らしさ。長い剣を持ち、しなやかに舞い踊りながら敵を束で倒していく様子はアニメーションのように美しかった。

そして千人武将・縛虎申(ばくこしん)。

彼は今回私の中で完全にNo. 1ヒーローに決定!演じたのは「孤狼の血level2」でのヤクザ、「真犯人フラグ」での阿久津刑事でも良い味を出していた渋川清彦さん。

縛虎申は部下に無謀な突撃命令を下す鬼将軍だが、自身も命を投げ出して敵の首を討ち取り、壮絶な死を遂げるのだ。

気迫に満ちた見事な死に様に震えた。

それにしても物語はパート2にして原作のまだほんの触りの部分である。映画の完結には山﨑賢人の成長とともに10年以上?いやそれ以上かかりそうだ。それに予算は足りるのだろうか心配だ。

 

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集英社/週刊少年ジャンプ

キングダムの信が「天下の大将軍」になるにはかなりの年月を要しそうだけど、こちらのヒーローが「海賊王」になる日はそう遠くなさそうだ。

ワンピースの主人公ルフィー。

仲間を思いやり正義を貫く、ぶれないルフィーと個性豊かな「麦わらの一味」たちの冒険にずっと胸ときめかせている。物語は漫画と(少し遅れてアニメーションも)最終章に入り、ますます面白さが神がかってきている。


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原作・尾田栄一郎「ワンピース」週刊ジャンプ連載/ワンピース製作委員会/東映配給

で、映画「FILM RED」は公開初日に息子と一緒に観てきた。誰にも邪魔されずに集中できるベストな座席を予約して。息子は上映中にトイレに行きたくならないよう、朝から水を一滴も口にしない徹底ぶりだった。

映画はシリアスになってきている原作とは切り離された内容で、夏休み向けお祭り映画という雰囲気があった。ルフィーが海賊になるきっかけを作った「赤髪海賊団」のシャンクスという伝説の海賊と、その娘、歌姫ウタの物語。

中田ヤスタカ、Vaundyらが提供した素晴らしい楽曲の数々とともに歌い踊るウタのライブは臨場感いっぱいでこの映画を観に行く価値が充分あると思う。

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そして想像していた以上にシャンクスが動き戦う姿と、名ゼリフの数々がもう渋すぎ&かっこよすぎて!!またもや私はアニメの人物に恋してしまった。こんなに心を奪われたのは鬼滅の宇髄天元さま以来…♡

というかワンピースファンは老若男女全員シャンクスにあらためて恋したに違いない。

シャンクスがウタを守って剣を振るう瞬間を何度もスローモーションで見返したい…

でもその前に次は4DXかIMAXでもう一度観に行くことにしよう。