風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

each &every / day trip Tokyo

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ほぼ行くのを諦めていたところを「行っておいで」と夫に背中を押され、半年ぶりの東京日帰り旅へ。

関東はどんより曇り空だった。でも東京タワーが見えてくると気分が上がる。
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行きの飛行機は得意のLCC。成田空港から渋谷までのバスの中、小腹が空いた時のためにバッグに忍ばせておいた月寒あんぱんを出す。移動が多く、たくさん歩く旅ではスタミナ切れが一番良くないと思っている。

前回の京都旅行のときに母に「ほんとによく食べてるね」と言われたくらい、すぐにエネルギーチャージができるような食べ物を色々と持ち歩いているのだ。いつ災難に遭うかも分からないしね。

 

さてお昼だ。渋谷に着いて、本格的にお腹がすいたので46階建ての高層ビル「SHIBUYA SKY」に寄り、直感で串揚げのお店に入ってみた。大将が目の前で次々に揚げてくれる蓮根、えび、豚ヒレ。人の揚げてくれる串揚げってなんでこんなに美味しいのだろう。嬉しくて、猫舌なのにちょっと急いで食べてしまい、やけどをした。

バーキン片手にやってきた見るからにリッチな髪の長いお姉さんが隣に座り、一番高いコースを頼んだ。ぐいぐい旨そうに生ビールを飲んでいる。コの字のカウンターの隅にいるくたびれたおじさんは私と同じ一番安いコースでお茶を飲んでいる。

赤ちゃん連れのママ友チームやサラリーマンで混雑する平日のランチタイム。店全体に目配り気配りを利かせながらアルバイトの女の子に的確な指示を飛ばし、同時に揚げ物をする大将はそうとう出来る人だ。うむ、さすが渋谷の一等地で店舗を任されてるだけはあるな。

ひとり旅は人間観察も面白い。


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満腹で次に目指したのは、代官山。メインイベントのminä Perhonenの2024春夏コレクションの展示予約会へ。
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《each &every》が来シーズンのテーマで、モチーフはミナらしいお花や蝶、鳥、そして鉛筆などユニークなものまで。色は鮮やかなグリーンやミントシャーベットやパステルピンクなどもあって、すっかり心の中は春模様に。

試着させてもらった「flower crown」というテキスタイルのワンピース。お花のリングが刺繍で表現されていて、驚くほど豪華で美しかったが、ちょっと私には地味だったので(←ここ笑うところです)こちらは試着のみで終了。

今回はマロンのようなレンガのような素敵な茶色のリネン地に、蝶とお花とタンバリンが刺繍されたウフフな春のコートと、信じられないくらい極太のデニムを予約させてもらった。このデニムには「everyday」という洒落た名前がついてるのに「ボンタンデニム」と勝手に名付けたら、同世代のミナスタッフさんに「ボンタン!」とウケてもらえたので良かった。桜が咲く頃に届くこのかわいい洋服たちを着て、また元気にいろんな場所へ行きたい!よし、がんばるぞ!という気持ちで代官山をあとにする。
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代官山→中目黒。通っていたフランス語教室があった目黒川のほとりを歩いていると、赤ちゃんだった頃の息子が家で泣きながら夫と留守番をしていたことや、教室のあとに松浦弥太郎さんの古本屋さん「COW BOOKS」を覗くのが好きだったことを思い出したりなんかして、すごく懐かしい気持ちになった。
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帰りの飛行機まで少しだけ時間があったので、中目黒から便利な副都心線に乗って伊勢丹新宿店に久しぶりに寄ってみた。

札幌のデパートのクリスマスったらホントにしょぼいので、大都会のクリスマスのショーウィンドウを見るのはこの時期ならではの楽しみだ。

 

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Astier de Villatteがポップアップショップをやっていた。

なんと店先にどかーんとパリの川沿いにあるブキニストを模したものが。しかも、きっとパリでしか買えないような見たことがないデザインブックや写真集、ZINEの類まで。欲しいと思う本が次々見つかったけど、値段が…。嘘でしょ!と思うぐらい高かった。
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この奥には世界中から集めたのか?というくらいの量のクリスマスのガラスのオーナメントのコーナーが。大迫力。しかし一個5000円以上するんやで。クリスマスツリーに飾る分買ったら破産するわ。フライングタイガーので充分かも、と思いながら目の保養だけはできた。やっぱり伊勢丹はすごいな。
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今年も伊勢丹三越のクリスマスの包装紙、タグ、そしてデパート全体のキャンペーンデザインを、ミナの皆川明さんが担当されている。この紙が欲しかったので自分用の紙のお香をわざわざラッピングしてもらった。
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伊勢丹の一階、ギフトコーナーで出会ったムスクとラズベリーの香りがする紙のお香。韓国のOPTATUMというブランドのものだ。香りが好きなのはもちろん「パッケージデザインもクラシックでいいなぁ、こんなん見たことない!」とウキウキして購入したら、しばらくして札幌のステラプレイスの中にある雑貨屋さんでも買えることを知る…。

いや、伊勢丹のディスプレーはすごく素敵だったし、店員さんのアドバイスも超一流だったし!

「どこで買うか?どんな気分で買うか?」それが大事よね。

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地下の魅惑のフードコーナーで家族へのお土産のお菓子と、飛行機の中で食べる小腹減った対策のパンなどを買い込んで新宿南口まで歩き、羽田空港行きのリムジンバスに乗りこんだ。

さようなら。ネオン煌めく俺の街、新宿。

次に新宿に来る時はもっとゆっくりして、思い出横丁の「カブト」でぐるぐる巻きのうなぎ串でも食べたいなぁと思いながら。