
「春休みだよ男メシの旅」最終日は広島から新幹線で大阪に移動してきた。
宿泊したホテルは阪急インターナショナルホテル。梅田にある豪華な5つ星ホテルだった。
私もこれほど素晴らしいグレードのホテルは、円高絶好調だった時代の海外でしか泊まったことがない。
とくに大理石で作られた洗面コーナーや全面ガラス張りのシャワールームがうっとり素敵で、身支度をするのがすごく楽しかった。
室内のバーコーナーにはアンリ・シャルパンティエのフィナンシェが。こんなに紅茶があっても飲みきれないし!

ベッドは王さまサイズ。身体の大きな男ふたりにここは譲って、私は夜景を独り占めできる窓側のエキストラベッドを。それでも充分すぎるほど快適だった。
大阪でももちろん夜の街へ繰り出した。
この晩は大阪の大学に通う姪のふーちゃんと肥後橋のお店で待ち合わせしていた。

大阪といえば肉だ。お好み焼きにたこ焼き、イカ焼きに串カツ、すっぽん。食べたいものはたくさんあったが、とりあえずは絶対的に焼肉だ。
久しぶりに合ういとこ同士は会話は少なめだったが、また少し大人に成長し、美味しそうにどんぶり飯と肉を交互に食べる姪の姿が見られて私は嬉しかった。
それにしても、これほどの質のお肉やモツがこの価格で食べられるなんて!さすが大阪であった。新鮮さが違った。
我が家には「良質な肉は少量食べられればいい」という感覚はない。質も量も必要な我が家の男たちも大満足だった「焼肉万両」さん。

おしゃれなパッケージに入っているのは、それぞれ味の違うポテトチップス。
気を利かせて買って来てくれた姪からのお土産だ。

朝ごはんのレストランがまたまたラグジュアリーだった。ヨーロピアンな彫刻や噴水が置かれた贅沢なスペースは、レストランの入り口。
《ジョジョの奇妙な冒険・黄金の風》の世界に似ていてたので、朝からかなり気分が上がった。

少しゆっくり目のスタートだったのでお客さんはあまりいなかったが、日本人は我らだけ。
エッグベネディクトが名物だそう。普段は食べないのだが、頼んでみた。
銀のナイフやフォークでわざわざ食べる必要が?
と思うほどあっという間に食べ終えてしまった。
紅茶や珈琲をサーヴしてくれる白に金色のラインが入った器はみんなデコラティブで、洗うのが大変そうだなぁとつい主婦は思ってしまった。
が、ここ数年では味わったことがない優雅な朝食時間だった。
旅にはいつも持参する洋服に合わせてピアスを2.3個持参する。
今回はsuiの馬と猫のピアス、ミナペルホネン のフリンジピアス、そしてBEAMSで買ったピンクのリボンピアス。
家族との旅行だったので、私個人の希望で行けたのは神戸の手芸店のみだったが、息子もいつまでも私と一緒に旅行はしないだろう。それで良かった。
いつか、この旅のひとかけらの景色でも思い出す瞬間が彼にあればいいなぁ、と。