風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

THE PINK CLOUD

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ピンクの背景にグレーのタイトル文字。

このフライヤーの色合いとデザインに惹かれて観に行った映画「ピンク クラウド」。

 

ある日突然、世界中の空にロマンティックなピンク色の雲が現れる。

しかしこれが空気を吸いこむと10秒で死んでしまうという猛毒を持つ雲で、人々は外出を禁じられることになる。

映画は、ある一組のゆきずりの関係を結んだ男女が、閉ざされたマンションで過ごした共同生活の様子を描く。

 

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昨日今日会ったばかりの互いの性格も価値観も不明のふたりが、長年一室に閉じ込められるとしたら?

絶対、無理。私ならそんなよく知らない男は置いて、10秒以内で車に飛び乗って家族や友だちを助け行くと思う。だいたいそれだけ長い期間があれば毒ガスマスクでも開発されているだろう。食料の配給にもすぐ限界が来るしインフラが持つとは思えない。(外は毒雲だらけなのに誰が外で作業をするのだ)とか考え出すと悶々としてきた。

つまり設定にかなり難があるのでうまく感情移入できなかった。密室劇ならば会話の面白さが肝なのに、なかなかの浅さで退屈だった。モヤモヤが頂点に達した時、突如物語は未解決なまま終わった。やれやれ。

二席離れた席に座っていたお爺さんが、上映中はほとんど寝ているのに何故かセクシーシーンの時だけムクッと起きて、スクリーンに向かって身体を前のめりにするのに苦笑。やれやれ。

イウリ・ジェルバーゼ監督の初長編映画で、パンデミック前に構想されたという、ブラジルの映画だった。

映画がいまいちな、そんな日もある。

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春を感じる日には、薄いピンク色を差し込んだ装いをしたくなるものです。

映画「ピンククラウド」をイメージしたコーディネートを考えてみました。