風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

岸辺露伴展とガンニバル

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NHKで放送されたドラマ「岸辺露伴は動かない」は、役者、脚本、音楽、映像すべてに美学が感じられる素敵なドラマだった。原作の漫画とはまた違う良さがあり、高橋一生が演じる露伴は美しかった。

この放送を記念して開かれた展覧会「岸辺露伴は動かない展」をNHK札幌放送局まで見に行ってきた。
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光が差す明るい新社屋ロビーでは、ドラマで役者が着ていた衣装がたくさん展示されていた。

「地方局にはどうせ1.2点しか来ないんでしょ〜」と、みくびっていてごめん。

漫画家である露伴先生(高橋一生)お付きの編集者である泉京香(飯豊まりえ)。

ドラマに登場する彼女のファッションが好みで、毎回楽しみだった。トルソーに着付けられた洋服を間近でみて、そのウエストの細さや生地の面積の小ささに驚愕。

女優はもともと華奢だとしても、何をしたらこんな細い身体をキープできるのだろう。自分のガタイの良さが少し恥ずかしくなった。

それにしても、丁寧に仕立てられたコーラル色のフリルのブラウスの美しいこと。テレビ画面にはアップで映らなかったであろうに、コートにはユニコーンと虹がプリントされていて、すごくお洒落だった。ディテールにこだわり抜くプロの手仕事に感動。

 

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露伴先生の書斎が再現されていて、こういうのもドラマファンにはたまらなかった。

5月に公開される映画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」も楽しみだ。ルーヴル美術館でロケが許されたなんて、荒木飛呂彦先生(漫画の原作者)の作品だからだろう。


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毎週の民放ドラマチェックに飽き足らずディズニーチャンネルを1ヶ月だけ契約して、観たかった「ガンニバル」というドラマのシーズン1を観終えた。

供花村という小さな山村を舞台にカニバリズムを扱った漫画が原作のサイコホラーで、噂通りの面白さだった。食人鬼族の後藤家、謎多き村人たち、vs.柳楽優弥演じる暴力警察官との戦いが毎回スリリング。

恐怖の煽り方は懐かしの「トリック」や「真犯人フラグ」に似ていて、横溝正史シリーズの現代版といった感じ。映像も役者もお金がかかっていて豪華だ。テーマがテーマだけに暴力シーンはえげつないし、グロテスクな描写も多く、民放で放送は絶対無理だろう。

でも同じ食人鬼モノとして比べれば「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター医師の底知れぬ怖さには今のところ及ばないかな。

脚本が「ドライブ マイ カー」の人なので、第2シーズンでの展開が楽しみだ。


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ところで、ホラーやスリラーものは確かに怖くてゾクゾクするのだけれど、シリアスであればあるほどギャグと紙一重になってしまうところがあると思う。

最近、私の見る邦画やドラマにもれなく登場してくる役者、酒向芳(さこうよし)さん。人喰い集団・後藤家の一員なのだが、第2話でもともとハゲ散らかしてる頭頂部をむしりとられ、落武者のようになるシーンがあって、笑い死ぬかと思った。

あと暴言吐きまくりで大暴れする柳楽優弥も笑えてくるくらい、すごいよ。