風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

ピンクの心

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10月は毎年心が軽やかで、楽しい出来事が向こうからやってきてくれる気がする。自分の誕生月だからだろう。

先日、またひとつ年を重ねた。今年の誕生日ケーキに買ってもらったのはマロンケーキ。

一応息子にも「何の味のケーキが食べたい?」と聞いたら「栗!」という答えが返ってきたので、私も大好きなマロンケーキにしたのだ。ん??なぜ誕生日でもない人にケーキの希望を聞いちゃったのかな。母親としての癖が抜けない。


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ディナーのお店は中華料理の「GURIS」をリクエストした。古いビルの上階にあり、静かで照明も暗めで、壁はグレー。パリのアンティークショップのようなとても落ち着く内装。誕生日だと言って予約してくれたからか、バーカウンターがある個室に通してもらった。季節の野菜をていねいに下ごしらえし、和食のようなほんのり薄味で整えた品々は、どれもとても滋味深くおいしかった。

それなのに「野菜ばっかりで肉はどこにあるんだ?」と不満げな息子。全然お腹が満たされなかったらしく、帰り道にローソンで「鶏南蛮弁当」を買わされる羽目に。

「GURIS」は、こんどは女子会で行こうっと。

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次の日は、人形と影絵の音楽の演劇ユニット《しろまるさん》の公演を観に、レストランPippinへ。
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絵描きの「ミコ」の人形を操る「まる」さん。《しろまるさん》はご夫婦でやられている劇団だが、「しろ」さんが脚本と音楽、木工、電気関係の舞台装置を作り、「まる」さんが衣装全般を制作、演出はおふたりでやられているそう。

純白やアイボリーの素材違いの白が重なる中、人形たちのブルーグリーンや赤が効いた、色彩の美しい舞台だった。お芝居からは、誰かと誰かが出会うべくして出会う奇跡やその時の喜びが伝わってきて、温かな気持ちになった。

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長いこと私のブログを読んでくれていた方が、最近はじめて連絡をくださって、手紙やメールで交流が始まった。なんだかすごく嬉しかった。文章を綴って世の中に公表するようになってもう12年以上の年月が経つ。昔から読んでくださっている人には、たとえお会いしたことがなくても、もう友だちのような同志のような気持ちを抱いている。そんな方はもちろんだが、最近ここにたどり着いた方も、みなさまこれからもどうぞよろしく。