風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

ダーチャ訪問記

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存在していることが奇跡。宝物殿のようなお店、「しまくま堂」さんのダーチャ。

店主Kさんが旅をし、その審美眼で選び抜いた東欧やロシア圏のアンティーク雑貨を仕入れ販売しているお店だ。

ダーチャとはロシア語で「手づくりの小屋のある庭」のことを指すそう。温泉街・定山渓の手前に位置する自然豊かな簾舞という場所にその店はある。

先日、公私共にお世話になっている雑貨店fèveのナホ店長と一緒に、「いつか行きたいね」と言い合っていたダーチャを訪問してきた。


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扉を開けて声が出ない人はいないだろう。

360°、どこを見ても完璧な美の世界。置いてあるもの全てをひとつひとつ手にとって見てみたくなるが、それにはかなりの時間を要するだろう。それくらいたくさんの宝もので溢れている。


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抜群のディスプレーセンスで、雑貨たちが居るべきところに配置されている。みんな居心地が良さそうだ。

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ダリアと書棚がある光景も、インテリアの洋書の1ページのようだった。どこか遠い国のだれかの普段の暮らしぶりが伺えるようなコーナー。

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このスペースではおじさんの顔がついたピッチャーが私のイチオシ。顔のついたアンティーク品に目がないもので。

もっと特別なものに出会ってしまったので、このおじさんは次回行った時にまで居てくれたら連れて帰ろうと思う。


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テーブルと椅子が置かれた場所で、Kさんがお手製の「ざくろソーダ」をご馳走してくれた。


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太陽の強さが幾分弱まってきたとはいえ、まだまだ暑い日だったので、冷たくて甘酸っぱいソーダが美味しくてありがたかった。


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女神のような微笑みの店主のKさん。旅の面白いお話はもちろん、音楽や美術、サブカルまで知識と話題が豊富なので、話していてとても楽しい方だ。

今まで嘘とミシンの作品にするためのヴィンテージの生地を、Kさんから購入させていただいている。

しまくま堂のダーチャでは、このカウンターで東欧のワインやコーカサスのお茶など珍しい飲み物を注文することもできる。

お買い物をしながら、まるで旅の途中のような気分で、のんびりダーチャ時間を楽しませてもらった。

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ダーチャで出会ってしまい、家に連れ帰った特別な逸品を最後にご紹介。

バラライカを爪弾くおかっぱのお人形さん。

目に飛び込んできた時、自分の分身かと思った。

思わず「まさか売り物ではないんですよね」と確認してしまったほど、私にとって光輝いて見えた。

ソビエトからやって来た女の子。一生、私のそばにいてもらおうと思う。

 

しまくま堂ダーチャ

札幌市南区簾舞1条2丁目5-21  駐車場あり  

交通機関  地下鉄 南北線真駒内」駅→じょうてつバス12番のりば   

定山渓、豊滝方面行き『東簾舞』下車徒歩6分

дачаしまくま堂