風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

私の好きなオヤジたち

から、チャーミングで軽やかでどこか適当に生きてる風なおじさんが好きだ。

有名人で例えるなら、高田純二やタモリさん。

ミュージシャンで言うなら細野晴臣さん。

博識だけど決してひけらかさない所もいいし、

でも聞けば丁寧に教えてくれて、物腰柔らかでさりげなくいつもお洒落だ。

(男性のサスペンダー姿が好きなんだけど、この方たちは全員サスペンダーが似合う!)

逆にうるさくてすぐ語りたがるタイプ(例・古舘一郎氏。あくまでもイメージだが。)はごめん。それから、考えが凝り固まっていてジョークが通じなくて昔気質なタイプはもっと苦手。そのまま化石になってしまえ〜!って思っちゃう。

 

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歳を重ねても進化していくおじさんがいいな。私にとってその最高峰はみうらじゅんさんだ。

あの人ほど自分を楽しんでいる人はいないし、今まで読んだ書籍には軽やかに楽しく生きるヒントがたくさん隠されていて、私はいくつか真似させてもらっていることがある。

そのひとつとして、嫌なことや面倒なことはなんでも「プレイ」だと思って楽しんでしまうってこと。例えば彼が実行してるプレイのひとつに「親孝行プレイ」があるのだけど、私は息子がひどく荒れていた中学生のときに「これは反抗期プレイだ。今日も腹を立てずに笑顔でご飯を作ってやった。ポイント5点ゲット!」と思うようにして乗り切った。

あと彼のライフワークともなっている「エロスクラップ」のように、誰もやってなかったことを淡々と長いこと続けていると、それがやがて「仕事」となり「お金」を生み出すという、『ない仕事を見つける精神』にもいつも勇気づけられている。

 

最近とくに気になるオヤジが2人いる。

そのひとりはリリー・フランキーさん。

何を今更?かもしれないが、以前はリリーさんなんてただのエロオヤジだと思っていて、良さが分からなかった。

役者のリリー・フランキーはたいていがヤクザもんか社会不適合者だったし。

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(これこれ。このヤバい顔!白石和彌監督の映画「凶悪」でのリリーさんは反吐が出るほどどうしようも無い、鬼畜レベルの悪人だった。)

 

きっかけはラジオ。リリーさんがパーソナリティーを務める東京FMで土曜の夕方に放送の『スナックラジオ』という番組があるのだが、これが面白くて!毎週楽しみにしている。

リリーさんの艶のある落ち着いた声で発する下ネタや、時折滲み出てくる大人の余裕や優しさがたまらない。

スナックのアルバイト定員として画家やグラビアアイドルなどの女の子たちが入れ替わりで参加するのだが、実生活を赤裸々に語る彼女たちをうまく茶化しながら進めるトークが軽妙で、夜のスナックで大人の会話を静かに楽しんでいる気分になれる。ときどき渋い昭和歌謡が流れてくるところもお気に入り。

だいたい、女子同士のトークにうまく絡めるおじさんってモテるし、素敵な人が多いと思う。

 

もうひとりの気になるオヤジは國村隼さん。

テレ東のドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか。」を見始めたのだが、主人公吉田羊のお父さん役で出演してるのが國村隼さん。

いま私は國村パパにドキドキしている。

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このドラマは、ラジオパーソナリティーでコラムニストで作詞家のジェーン・スーさんが書いた自身の家族の話をベースとした物語だ。

しっかりものの娘は、自由奔放な父の愛人問題などに翻弄されるのだが、ニヤッといたずらっ子っぽく笑う國村隼さんの表情になんだか憎めない可愛いオヤジな予感が。

父娘の話だから当然なんだけど、お父さんと2人で肩を並べて話すシーンが多く「お父さんとの距離感やふとした男っぽい表情とか、優しい眼差しとか、ああ、懐かしいなぁ」と、ふと、我が父を思い出して鼻の奥がツンとしたりも。

 

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原作も読んでみよーっと。