S・S・ラージャマウリ監督の《RRR》
ここ最近観た映画の中でも突き抜けて面白かった!
さすが映画大国インド。スケールの大きさ規格外!エキストラの数、ラストエンペラー超え(個人的体感)
舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム。
大義のため英国政府の警察となるラーマ。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。。。
↑↑↑↑↑↑
上記のようにストーリーはわかりやすく、劇伴、映像、俳優たちのアクション、全てがド派手で、テンションは最初から最後まで超スピードで駆け抜ける3時間。
田舎の幼子がイギリス軍に拐われる「え!それないでしょ、酷すぎ!」なシーンで始まって胸がざわつくのだが、次のシーンではそれを上回るすごいシーンがやってくる。その次も!衝撃の展開のさらにその上を乗っけてくるタフさ。こっちは最後まで口はぽかんと空いたまま目は見開いたままだ。「もうここらでエンドロールでいいのでは?」と思ってもまだ先があるサービスっぷり。
獣と素手で戦うビーム。心優しき純粋な男だが女性に奥手でなかなかキュートな奴。
警官の制服を着てるときは分からなかったけど
脱ぐと筋肉隆々ラーマ兄貴。最後は「もしかしてこの人、超イケメンなのでは?」とドキドキしてしまう、それがトリウッド・マジック。
毒蛇にガッツリ噛まれてるのに、薬草だけで治して血だらけで更なる戦いに向かうその姿は
「ゴールデンカムイ」の不死身の杉元か谷垣ニシパ並み。
動物たちの演技(?)もすごかったー
CGだとわかっていても演出の破天荒さに度肝を抜かれ、あり得ない光景になんどか声を出して笑った。
あとイギリス軍の悪いヤツらが、最後に完膚なきまで残虐に成敗されるところも痛快だった。
この辺、人権問題的にアウトとか関係なく、徹底的にやるところがインド。インド独立運動の歴史的背景や当時の凄まじいパワーを思わせた。
そしてナートゥのダンスは難しく、楽しい。
早回ししてる?と思うほど超ハイスピードでキレキレのダンスだが、きっちり踊ってるということが、「アカデミー賞」の歌曲賞授賞のダンスで証明された。
「ビームとラーマの人力戦車、シヴァ神かと思った!」「イギリス総監夫妻、ほんっとクソだったね!」「死んだと思ってた母ちゃん、生きてて驚いたわ」などと
見た人と喋り倒したくなるような、エネルギー溢れるすごい映画だった。
アカデミー各賞を総なめした「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を「RRR」の数日後に観に行ったのだが、すみません
全く刺さらず、ほとんど記憶なしです。