風に乗って空を泳ごう

世界にひとつの布小物を制作する嘘とミシン。日々感じたことや体験したことを気ままに綴ります。

とある雪のまちのアート

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大通公園雪まつり会場の端っこで札幌国際芸術祭の野外作品が展示されていると知ったので、買い物帰りの夕方に見に行ってみたら。
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想像以上に夢の空間になっていて心が躍った!

オーストラリアのENESSというアーティストの「Airship orchestra」という作品。

そばを通ったりオブジェに手を触れると音が鳴る。デジタルの目玉をキョロキョロとさせて、未来の生き物のようでかわいい。しばらく眺めていたら、この会場のテーマは「とある未来の雪のまち」だと分かってなるほどと思った。

まだまた数は少ないけど、札幌でも真冬にこうしてアートが生活のすぐそばにあるようになってきて、なんだかいいな。

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また別の日。レースやビーズなど欠品していた材料を買いに街の手芸店に行った帰りに、北欧雑貨のPiccolinaさんで開催中の「やまぐちめぐみ作品展」を見に行った。

やまぐちめぐみさんの描く絵を好きになったのは5年前。どこかのお店で手にした一枚のポストカードに描かれた女の子の絵をきっかけに、札幌のギャラリーcontex-tで開かれた展覧会に足を運んだ時からだ。
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難病を患い2015年、49歳で亡くなるまでたくさんの絵を描いていた山口さん。その絵は死が近づくにつれどんどんカラフルに、モチーフも小さな女の子やうさぎや猫などのかわいらしい動物たちが増えていっていた。まるで少しずつ子どもに還っていくように。

私は初期の頃の少し寂しげな感じのする作品がとくに好きなのだけど、山口さんの絵の中で変わらないのは深い海のような青色の美しさだ。

実物の青色は吸い込まれそうになるほど美しい。

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3月からは京都の恵文社でも展覧会が開かれるそうだ。Piccolinaの店主から「うちとはまた別の内容の絵が展示されるんですよー」と聞いて、ほわっと暖かい春の京都の街を歩いている自分の姿を想像してみた。

果たして少し先の未来の自分は、京都に行っているかな?